
さえ
@sae202508
2026年5月3日

凍える島
近藤史恵
読み終わった
図書館で借りた
タルト・タタンの夢の流れで、これは本格的なミステリか、ちょっと怖い感じかな?と思って借りてみましたが、ホントに同じ話書いてる人!?って思ってしまうくらい暗く救いのないクローズドサークルの連続殺人でした。
主人公あやめの視点で話は流れます。
祖父から受け継いだ小さな喫茶店北斎屋の常連、従業員の計8名で慰安旅行と題して、常連さんの友人が好きに使って良いよと言ってくれた別荘のある孤島へ。
初めましても居る中、ちょっともじもじしながらも楽しい5日間の夏休みを無人島の別荘で過ごすはずだった8人は、1人、また1人と殺されて行く。
他に人なんているはずも無い孤島で、犯人は仲間内の誰かなのか、それとも…。
現代劇では無く、昭和の中期から後期頃。はっきり何年とは書いてないけど、マッキントッシュはある。携帯電話は無い、ハンカチをハンケチと書いていたり、横溝正史な時代感がまた好みでした。
とにかく暗い、救いが無い、容赦無い。
夏休みの開放感はあっという間にどこかへ行ってしまって、次第に少なくなっていくメンバーは互いを疑心暗鬼に睨みまわす。
こんなにタイプの違う話を書いていたとは、と驚きました。しかもこれがデビュー作。
この後ビストロ・パ・マルのお話見たら膝から崩れ落ちそう。
読んで良かった。ますますこの作家さんの事、好きになりました。