
本屋lighthouse
@books-lighthouse
2026年5月8日
ロード・ジム
ジョゼフ・コンラッド,
柴田元幸
読み始めた
メコン川
父とラオスにいる。メコン川を北上し、タイ・チェンライ方面へ向かう。というロケーションで読むのはなんだろうと考えた結果、船という共通項によって安直に選ばれた。『闇の奥』は好きな作品。期待。
事実に即した自分自身の陳述を聞きながら、すでにはっきり抱いていた、言葉などもう自分には役に立たないのだという思いの正しさを改めて認めた。あそこにいる男は、僕の抱えているどうしようもない困難がわかっているみたいに見える。ジムは男を見て、それからきっぱり、最後の別れを告げたあとのように目を逸らした。
そしてその後、何度も、世界の果てのさまざまな地で、マーロウは自ら進んでジムを思い出すことになる。長々と、詳しく、口に出して思い出すことになる。(p.47)
難破船の乗組員だったジムは犯罪者のように裁判に参加させられ尋問を受けている。おそらくジムはPTSDのようななにかになっているのかもしれず、そのかれの「言葉」を代わりに発するマーロウ=語り手という構図が導入されるこの場面、痺れる。









