

本屋lighthouse
@books-lighthouse
千葉市幕張の新刊書店
平日14時-21時/土日祝12-19時(定休:毎週月火/第3水曜)
「こども読書ちょきん」やってます
NO HATE🏳️🌈🏳️⚧️
JR/京成幕張駅徒歩6分(近隣にコインパーキング複数あり)
ここは関口個人の読書記録ですが、読んでいる本はだいたい店頭またはウェブストアにあります。在庫がない場合は取り寄せますので、気軽にご連絡ください٩( ᐛ )و
- 2025年9月27日働かないトム・ルッツ,小澤英実,篠儀直子まだ読んでる今日もひたすら怠惰をこなした。『ホームページ』のとりあえずの組版作業は終わり。今日の唯一の労働は「電気安くなるよ」系の雑な飛び込み営業の相手をしたことくらい。
- 2025年9月27日失われた時を求めて(4)プルースト,マルセル・プルースト,吉川一義プルーストまだ読んでる本日の「私」 ・おばあちゃんとサラダに入ってるゆで卵食べてたらホテルの常連たちに変なやつと思われる ・常連たちのひとり、ステルマリア夫人に座ってた席から立ち退かされる ・常連たちと社交をしたい「私」、旅に出たら他人と会話などせず海でも見ていたい祖母
- 2025年9月26日
- 2025年9月26日働かないトム・ルッツ,小澤英実,篠儀直子まだ読んでる結局今日もたくさん働いてしまった。売上はさほどよくはない。 「これが私の怠惰なんです。たとえ大金が転がり込んでも、私は怠惰理論に取り組みつづけますよ。これはすごい考えだと思っていますからね。」怠惰と無活動を混同すべきではないと彼は言う。(p.49-50) 丹渡さんの新刊『迂闊〜』の校正刷りが届いたから色味を確認して印刷会社に連絡し、その次の新刊になる予定の仲西さんの『ホームページ』のゲラチェックをするためにどうせならと組版作業もしてしまう。ずっと作業に没頭していた。気がついたら夜だった。私は怠惰であった。
- 2025年9月26日働かないトム・ルッツ,小澤英実,篠儀直子読み始めたずっと低空飛行でどうにか生き延びているが、今月はもう胴体着陸しながらゴリゴリ機体を削りつつ走っている状態で、真摯にやればやるほどお店の運営が苦しくなるこの世界に嫌気がさしている。「ビジネス」をしなければお金を稼げないシステムが苦しい。そもそもお金がなければ生きていけないシステムが苦しい。あきらかに私は資本主義社会というものに適応できていないし、できる未来も描けない。ゆえに本書が読まれるのは当然の帰結であった。働けど働けど苦しくなるのなら、働かないをするほかない。 「スラック(slack)」という語は古英語の変異体から発生し、もとはロープのような物体の物理的な特質を意味した。十七世紀に「slacken」が一般に活動の弛緩を意味しはじめ、十九世紀までに「スラック」は商売の停滞や一時的な不景気を指すようになった。(p.25) お金にならないことばかりかお金が出ていくことばかりやっている本屋の私は、常に十九世紀におけるslack状態であり、のちにslacker=働かない者になるのも当然の帰結ということか。産業革命を経て資本主義が定着し、その規範のなかではうまく生きられない=お金を得られない者たちがやはりいて、かれらがスラック(状態)からスラッカーになることを選んだのだとしたら、それはいまの私には希望に感じられる。
- 2025年9月23日〈私たち〉とは何かトリスタン・ガルシア,伊藤琢麻,福島亮,関大聡読み終わった本来ならおやすみだけど祝日だからお店をあけていて、でもおやすみだから作業は最低限にして本書を読み進めた。読了。ついに母校出版部の本を読み終えた。はじめはいい感じだったが途中からなにを言ってるのかわからなくなるも、最後になんとなくわかった気になれたのでモウマンタイ。
- 2025年9月22日失われた時を求めて(4)プルースト,マルセル・プルースト,吉川一義プルーストまだ読んでる本日の「私」 ・おばあちゃんだいしゅき ・ノック3つで「おはよう」のサイン ・おばあちゃんにはぜんぶバレてる
- 2025年9月21日〈私たち〉とは何かトリスタン・ガルシア,伊藤琢麻,福島亮,関大聡まだ読んでるなにかをカテゴライズしようとするとき、分割線を引く。その線は両者を分け隔てるものとしてイメージされるけども、実際には両者を繋ぐものとして存在・機能する。地底から宇宙空間まで続く溝のような断絶ではなく、割れた茶碗を修復する接着剤のようなイメージか。正確に話を理解できている気はしないが、このイメージはおもしろい。分割≒分断しようとするけども、くっつけてしまう。
- 2025年9月16日〈私たち〉とは何かトリスタン・ガルシア,伊藤琢麻,福島亮,関大聡まだ読んでる無印良品の小屋に泊まれる施設に来ている。本屋lighthouse小屋本店を思い出させるサイズと屋根の斜め具合。読んでる本はむずかしい。むむむ。
- 2025年9月15日キッチン・コンフィデンシャルアンソニー・ボーデイン,野中邦子買った@ OH! MY BOOKS遠いところで、しかし強めにプルーストの気配を感じたので。会計時に映画『九月と七月の姉妹』のチラシが出され、テンションが上がり「見ました!」と言ったはいいもののチラシをもらうもらわないで謎の間が生じ、結局もらわずに帰る。うれしさあまって一時的なコミュニケーション不全をきたしてしまった。その足でfuzkueを覗いてみたら満席の貼り紙。満席でうれしい感情になるのは稀有な例かもしれない。みんな本を読んでいた。私は電車で本を読みます。
- 2025年9月15日失われたいくつかの物の目録ユーディット・シャランスキー,細井直子買った@ 今野書店今野書店で『創作者のための読書術』翻訳担当の中田勝猛さんが駐在&フェアをしているとのことで、来訪しこれを購入。本チャンネルでのインタビュー時と同様に、たのしくおしゃべりをしてしまった。花本さんはおやすみのため、中田さんに言伝を頼む。ちょっとー!来るなら来るって言ってよー!と悔しがる花本さんが目に浮かぶ。
- 2025年9月14日失われた時を求めて(4)プルースト,マルセル・プルースト,吉川一義プルーストまだ読んでる本日の「私」 ・祖母と旅行に出る ・女中フランソワーズがなぜか行き先を間違えてどこか違うところに行ってしまう ・ホテルの部屋は怖くて寝れない
- 2025年9月14日〈私たち〉とは何かトリスタン・ガルシア,伊藤琢麻,福島亮,関大聡読み始めた母校の出版部の本を完読したことがない、ということに気がついたので完読チャレンジ。訳者解説から読んだらいけそうな気がする。いけそうな気がする、と思うことが大事。じっさいにいけるかどうかは問題ではない。 私たちに対立する存在、つまり「あなた方」や「彼ら」と名指される敵を、その反対項として同定することでもある。そこで少しのあいだ、こんな努力をしてみてほしい。想定可能なすべての集団、団体のなかで、あなたが身近に感じるグループと遠すぎてほとんど異国的だとすら感じるグループを区別しないようにする努力だ。(p.6) 「私たち」と言うときに想定する存在を、棚卸しするところから始めてみる。だれが入っていて、だれが入っていないのか。
- 2025年9月14日名前が語るお菓子の歴史 [新装版]ニナ・バルビエ,エマニュエル・ペレ,北代美和子プルースト読み終わった代わりに読んでるお菓子の名前、つまりカタカナがたくさん出てきており、フランスのお菓子は貴族の名前とかを使ってることも多いため、なんだかプルーストに出てきた気がする名前がちらほらあったのだけど、当然のごとく覚えていないので「気がする」にとどまってしまう。 プロやアマチュアの菓子職人、家庭の主婦が、取り返しがつかなくはならないまでも、もともとのレシピをちょっと逸脱してしまうのはよくあることだ。世代から世代へと学ばれ、伝えられてきた作業は、逸脱し、新たに展開してもよい。(p.196)
- 2025年9月12日名前が語るお菓子の歴史 [新装版]ニナ・バルビエ,エマニュエル・ペレ,北代美和子代わりに読んでる「お菓子の動物園」という章に突入し、完全にあたまのなかがたべっ子どうぶつになってしまった。目の前にはたべっ子どうぶつラムネ(いちご味)がある。ラムネの形はたのしい30種類入り、そしてうれしいね!カルシウム入りらしい。種類にはたのしい、カルシウムにはうれしいという感情が付与されている。これはどういうことなのか。
- 2025年9月11日プルースト読書日記紹介予約受付中本屋lighthouse出版部*書影は制作途中のものです *青い紙に白インクで印刷、タイトル部分はシール印刷の予定です 本を読む 思いだす プルーストのある日々 二十二歳の誕生日にマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』14巻セットをもらった著者は、迂闊にもプルーストを読む生活をはじめてしまう。 伴走(=併読)するのはもちろん柿内正午『プルーストを読む生活』だが、本家と同じく逸脱し、かつて読んだ本や観た映画、これまでの人生におけるさまざまなできごとを思いだし、また戻り、より重層的な思考と筆致になっていく。 そうして「プルーストを読む」ということが習慣になったとき。そこにあるのは回復と、その練習の日々だった――。 解説・柿内正午 巻末に「この日記の時期に読まれていた本」「この日記の時期に観られていた映画」のリストを収録。 絶え間ない思考の濁流のなかで、誰かを、わたしを想う。書くことも読むことも、すべてがわたしを作っていく。書いたことも書かなかったことも、すべてが血肉になっていく。いつだって、何かを思わずにはいられない。きっと何度でも、わたしは生まれ変わることができる。 僕のマリ(文筆家) 丹渡さんの度を越したインプット量にあてられて、もっと本が読みたくなったし、映画を観たくなってきた。 柿内正午(町でいちばんの素人) 本書はプルーストを1文字も読んだことがない私にも楽しく読めましたし、気がついたらプルーストを読み始めていました。 編集担当 関口竜平 著者 丹渡実夢(たんどみゆ) 2001年、千葉県生まれ。文筆、ライター、フラヌーズ。ミニシアターでアルバイトをしつつ、映画館で映画を見ている。ポケモンパンのミニ蒸しケーキいちごが好き。リアルサウンド映画部にて記事執筆。 【書誌情報】 本文564p 46サイズ 表紙白1色(+シール貼り)/本文モノクロ 表紙用紙:バルキーボール青 本文用紙:パスピエST(4・6/50kg) 見返し用紙:タントC-60(4・6/100kg) 価格:2700円+税 著者:丹渡実夢 装画+扉:鹿島隆生 装丁・組版:関口竜平 発行所:本屋lighthouse 刊行日:2025年10月30日予定
- 2025年9月10日九月と七月の姉妹デイジー・ジョンソン,市田泉読み終わった映画を観たオンライン試写でみる→パンフレット読む→原作読む→劇場でみる、という不思議な順番で楽しんだ。文学研究畑なのでこれで正解だった。 試写のときは「不穏」に支配されていた感覚があったのだけど、ジュライとセプテンバーとシーラになにが起きているのかを知ってからみると、「不穏」はどこかに消え、代わりにやってきたのは「痛み」だった。いや、どちらにも「痛み」はあったが、種類が違う気がする。もう一度みたらまた違うかもしれない。DVDになったらまたみようと思う。 このさきネタバレあり。 ٩( ᐛ )و ٩( ᐛ )و ٩( ᐛ )و ٩( ᐛ )و ٩( ᐛ )و ٩( ᐛ )و 原作では母のシーラもまたジュライ同様にセプテンバーの幻影とともに生きているような描写があり、その描き方が映画よりも強かった。映画はもう少し、シーラはセプテンバーが死んでいることを受けとめている空気が強い。つまりシーラがジュライを見るときの感覚は、映画や原作を通してなにが起きているかを知っている再視聴/再読の者が見るときの感覚と近いのかもしれない。初見時はジュライの目線で世界を見るが、二度目以降はシーラに近くなる。 セプテンバーを含めた世界に支配されることから生じる「痛み」をジュライは感じていて、それを初見時の私も感じていたのかもしれない。ジュライにとってはそれらははじめての経験で、他者に支配されることもだれかが死ぬことも支配から束の間解き放たれることも、はじめてのことであるがゆえに「不穏=不安」を覚えるのかもしれない。今回、シーラ寄りの感覚で見ているときには、それらはすべて経験済みのことで、その不穏や不安、痛みを「私は知っている」ということから生まれる痛みなのかもしれなかった。シーラは親や夫に支配され、死別し、束の間解き放たれる経験をしている。「ジュライになにが起きているか」を知っている者として、視線を共有していたということか。
- 2025年9月9日失われた時を求めて(4)プルースト,マルセル・プルースト,吉川一義プルースト読み始めた本日の「私」の要約 ・ジルベルトのこと忘れたよ、と強がる ・旅行とかで枕変わると寝れないよね ・旅行にお母さん来てくれなくてつらい
- 2025年9月8日名前が語るお菓子の歴史 [新装版]ニナ・バルビエ,エマニュエル・ペレ,北代美和子プルースト代わりに読んでるわたしたちはお菓子の単なる味ではなく、その名前を通して浮かびあがるイメージと象徴性とを大切にした。(p.9) お菓子はまたひとつのメタファー、お菓子と結びつけられた言葉、神話、歴史、伝説をめぐる夢の世界だ。文学に関連する話題やエピソード、象徴性がイメージを喚起する力となり、その結果、お菓子はますます味わいを増す。名前とその響きが想像力を刺激し、象徴性と現実が結びあわされて意味をあたえる。(p.11) 昨日に引き続き序盤からプルーストの香りを漂わせており、この数ページ後には「プルーストのマドレーヌ」と題された小コラムまで登場した。そこで書かれているのは著者の思い出のお菓子と出身地、つまり家族と幼少期の思い出=歴史であり、これこそまさに「プルーストのマドレーヌ」の本質、エッセンスであった。この著者2名、確実にプルーストを読んでいる。わかってるやつの書きぶりだ。
- 2025年9月7日名前が語るお菓子の歴史 [新装版]ニナ・バルビエ,エマニュエル・ペレ,北代美和子プルースト代わりに読んでる冒頭、凡例のところで例示されているお菓子の名前(トゥルマン・ダムール)が「愛の苦しみ」と訳されていて、いきなりプルーストだった。 『名前が語るお菓子の歴史』を代わりに読んでください https://sapphicalien.hatenablog.com/entry/2025/08/29/121457
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