シモン "ロサンゼルスへの道" 2026年5月10日

ロサンゼルスへの道
ロサンゼルスへの道
ジョン・ファンテ,
栗原俊秀
このアルトゥーロ君、『愚か者同盟』のイグネイシャスを思い出す🌭彼より未熟で(イグネイシャスは突き抜けて開き直っている)青くて脆そうだけれど。まだ4章目の途中。期待が膨らむ😚 5/11夜読了。 鬱屈が罵詈雑言となって噴出し凄まじい。自ら受けた人種差別も堂々とやってのける。それも読書家なだけたあって語彙力高めなマシンガン誹謗中傷。そして何より幼稚なまでの妄想劇。そんなバンディーニ君は18歳。 蟹の大量虐殺には怖気を振るった。この先彼はどうなるんだと。それからも蝿や鮪やを相手に滅茶苦茶をするけど何故かその暴力は人には向かない。必ず矛先がズレる。 若さとエネルギーが迸りちょっとやりすぎなんでは?と特に家族に対しては遠慮がない。当然妹や叔父にはやり返されるが。何者かになろうと藻掻き溺れそうになるが、タイトルの通り最後にはロサンゼルスへ向かう🛤️決して褒められたやり方ではないけれど護ってくれる母から離れるのは賢明だと思う。貧しくとも家族の元にいれば楽なんだから。でも彼は飛び出した。 意外と缶詰工場での労働が続いた(1ヶ月位か?)のには感心したし、そこでの移民たち(散々卑下してきたのに)の窮乏の現状を目の当たりにした時の彼の激昂振りには矢張り只の口先だけの厨二病男子ではないなと思った。 痛々しくてハラハラしたけど、これから『塵に訊け』へ繋がっていくんだなと。再読したくなるし既刊のジョン・ファンテは蒐めておかなきゃ後悔する。
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