
い。
@hon_i_read
2026年5月11日

四方対象
グレアム・ハーマン,
山下智弘,
岡嶋隆佑,
石井雅巳,
鈴木優花
読み終わった
まず、カント以降に強く指示されてきた相関主義へのカウンターとなる思弁的実在論を提唱する人々がいて、その中でハーマンは独自のオブジェクト指向存在論を提唱している
主張の内容としては観察によって存在するモノ/出来事の他に、観察からは独立しモノはモノとして観察されなくても存在する、ということを、フッサールやハイデガーの理論を組み合わせ、発展させていく
モノ/出来事は実在的対象、実在的性質、感覚的対象、感覚的性質の四つを持ち、それによって我々の認識と認識されるモノとの関係が示されていく
オブジェクト指向存在論の利点は、どんなモノ/出来事であろうと出来事であろうと同じ思考系で語ることが可能なことであり、そこに優劣は存在せず、ひとつの思考体系でミクロなものでもマクロなものでも説明が可能になる
観察外の物事でも独立して存在し続けている、というのはとても自然なことに思われるし、捉え方としてかなり明快で分かりやすいように思えた
しかし、同時に、実在的対象・性質が触れえぬブラックボックスである、というところで精査を止めている為に知り得ぬものがそのまま放置されているように思え、決して知ることの出来ない対象と性質があることが論理のコアであり同時に弱点なのかもしれないと思った
ただ、思弁的実在論はとても興味深いので、メイヤスーの理論も読んでみようと思います