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@hon_i_read
読書の記録です SF、詩集、人文が多め でも何でも読みます
  • 2026年2月24日
    旅に出ろ!: ヴァガボンディング・ガイド
    旅に出ろ!: ヴァガボンディング・ガイド
    物理的、金銭的なことではなく如何に精神的に放浪の準備をして、そして旅をするか、という本 ガイドブックではなくて、放浪の心得、といった方がしっくりくる 放浪する、ということで見えてくるものや過ごし方、気をつける事なども書いてあって、放浪したい人にはとても役に立つし、放浪をしたいわけではない人には、放浪の一端が見えてくる ソローをはじめ旅に関するエッセイや旅行記等の名作がたくさん引用されているのもよかった
  • 2026年2月23日
    私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2
    私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2
    2020年に語られたコロナ禍 マルクス・ガブリエルや東浩紀、宇佐美りんは面白かった 東浩紀のアガンベンの説明、宇佐美りんのオンラインでの対面によって、臭っているのではないか、という不安を抱かなくてよい、という話等 コロナ禍を直接扱ったものも多い一方、コロナ禍によって得た新たな技術や知見というものを、今頃読み返してみると少しだけコロナ禍の最初期人々が何を思っていたのかが分かる気がした
  • 2026年2月19日
    ダンスする食う寝る
    再読 第1詩集と同様に、都市と人の手触りやざらついた空気が充満しているけれど、言葉はより畳み掛けるように、破裂するように、意味が飽和していく 感傷的で寂しく、何度も読みたくなる
  • 2026年2月19日
    ロックンロールは死んだらしいよ
    再読 都市と人間の空気感がとても鮮明に迫ってくる そこに現れる意識の流れが断片として重層的な意味を作り出している この空気の匂い知っている、とか、忘れていた感覚が急に戻ってくる、そんな気がした そして、読んでいると随所に、カッコいい一行がある
  • 2026年2月18日
    夜の来訪者 (岩波文庫 赤294-1)
    ひとつの家のささやかなパーティーに突然訪れた男によって、家族の秘密がひとつずつ暴かれていく 時間の流れに飛躍がなく、1シチュエーションで描かれていて、登場人物たちの心模様の変容が面白く、派手さはないけれど楽しく読んだ 今のまままでいたい古い人間と変わろうとする新しい人間が混在していることが興味深かった
  • 2026年2月18日
    セカイ系入門
    セカイ系入門
    第1部は、前島賢「セカイ系とは何か」宇野常寛「ゼロ年代の想像力」評論集「社会は存在しない セカイ系文化論」を総括してまとめている 2010年前後当時のセカイ系の認識がとてもよくわかる 2020年以降の現在でもセカイ系適当な作品や概念は依然としてあって、セカイ系という言葉ができる以前からセカイ系的肌感覚は文化の中にずっとあって、今後も変容しながら続いていくのだろうと思った 巻末のセカイ系年表がとてもよいです
  • 2026年2月14日
    なぜ世界は存在しないのか
    なぜ世界は存在しないのか
    すごく分かりやすかった 内容に関しては、絶対的区別と相対的区別という区別をして全体と部分を分けているにも関わらず、自分の理論の為に、構造主義や形而上学を否定する際には区別を無視しているようにも思えた 世界=すべてを内包するもの、と定義して、世界はすべてを内包する世界自体を内包できない、故に世界は存在しない、としているけれど、それは定義自体の問題であって全てを内包する世界が存在しないというだけの話でしかないのではないかと思った
  • 2026年2月7日
    ポルトガルの海 増補版
    ポルトガルの海 増補版
    とても良い詩選集だった 本名のペソア、そして3つの異名を使い、4人の異なる詩人名義で書かれている。ペソアは神秘主義的な抒情詩人、アルベルト・カエイロは自然詩人、リカルド・レイスは異教徒の古典的詩人、アルヴァロ・デ・カンポスは未来派的でエリオットに通ずる現代的な詩人という位置づけ 一見すると異名で書けば書くほど詩の内容が本当に思っていないことばかりを書いていることになり詩に対する「誠実さ」を欠くように思えるけれど、ペソア自身によれば、詩が真実になるための本質的な条件として非個人的にならねばならず、非個人として語る為には異名を使うことに必要性があるということのようだった アルヴァロ・デ・カンポスの「煙草屋」がとても良かった 未来派的な機械への賛美、エリオット的で都会的な空気、その中で何者にもなれないかもしれない自分と向かい合う時間を悲しく美しい 他の詩もとてもよいものが多い 4人の名義によってのスタンスは違えど、通底して流れる人間の内面と外部の葛藤や喜びがとても心地よい
  • 2026年2月6日
    置き配的
    置き配的
    批評とは何か、ということについて 柄谷行人は「交通空間」と呼び、東浩紀は「郵便空間」と呼び、その延長線上に「置き配的」という概念を提唱する、という内容 置き配とは、物そのものの受け渡しではなく、届ける側と受け取る側で同時にメタデータを共有することで、届ける、という行為の意味が変化している 広義の批評の意義を確認するような本
  • 2026年2月4日
    ウンガレッティ全詩集
    ウンガレッティ全詩集
    初期から晩年まで一貫して人生や自然の美しさや壮絶さを明快な言葉で詩にしている 戦場で書かれた死を目の当たりにした詩等とても壮絶だった
  • 2026年1月30日
    広瀬大志詩集 (現代詩文庫)
    初期の方の詩は読んでいて混沌を少し感じていたけれど、詩集「ミステリーズ」あたりから途端に視界が開け始めて、それぞれの詩のもつイメージがクリアに見えるような気がした とにかく一行のキマりがよい 「激しい雨(だったから死んだ)」は、そのタイトルが連呼される。或いは言葉は解体され、拡張される 激しい雨のイメージもあって、ドラムの野性的なのに理知的なビートが鳴るような気がした
  • 2026年1月29日
    小説の森散策(ウンベルト・エーコ)
    小説の森散策(ウンベルト・エーコ)
    エーコの定義する理想の読者=モデル読者は、作家が書いたものを楽しみ、そしてそこに書かれていることをくみ取り、小説世界を積極的に許容する 一方、経験的読者は、書かれていることから 自分だけの感情や事実をそこに求め、テクストを解釈しているのではなく、利用している 作家が理想としているのは(実際に存在するかどうかは問わないけれど)モデル読者であり、小説を読むための適切な知識が必要となる その他にも、小説と時間の関係性や、本筋からの回り道の必要性等、読者として必要なスタンスが書かれていた 自分の知識と身の丈に合ったフィクションを選ぶこと、読むことが読書を楽しむということにとって重要なのだと思った そしてとてもハードルが高いけれど、この本で再三分析、言及されていたネルヴァルの「シルヴィー」をちゃんと読んでみようと思った
  • 2026年1月26日
    重力と恩寵
    重力と恩寵
    神=善は非実存の中にしか存在せず、或いは実存の中に非存在てして存在する つまり知覚できる領域での真実は見えず、我々は常に証明しえない(だからこそ真実である)ものを追求していかなければならず、その為には自我を持たず常に真空でなければならない というような、突き詰めていけばいくほど証明できないものを信じて生きていかなければならない、というとてもとても厳格な生き方 あまりの厳しさにそのまで自分を打ちのめさなくてもいいのではないかと思ったけれど、それでも何かを追求するということの困難さを感じた 学ぶことの多い、短文集
  • 2026年1月22日
    シャドウ・オーキッド
    シャドウ・オーキッド
    「家畜人ヤプー」のようなエログロナンセンスに溢れているのかと思ったけれど、ややソフトで、ジェンダー問題を含むSM×同性愛SFだった
  • 2026年1月20日
    Hanakoganei Counterpoint
    素晴らしかった 散文詩は、ヌーヴォーロマン的でナタリー・サロートのような意識の流れの中に、山尾悠子の小説のようなイマジネーションが溢れていて、更に連なる言葉にはこの詩人独自の芯の強さがあって、言葉に溺れていくような気がした 難解で意味の取りにくい詩も多いけれど、(現代)音楽を聴きながら見えたイメージを記述しているのかもしれない、と思うと合点がいった (音楽を言葉にしているような詩という意味で)音楽的で何度も読み返したくなる
  • 2026年1月19日
    藤井稔詩集
    25歳で去年自死した人の書き残したものが詩集になった どの詩も平易な言葉で書かれているけれど、常に生きていることへの後悔があり、生と死の境界が曖昧で、吐露された感情が切実で、それでも何か本当に言いたいことを隠しているようで、詩が迫ってくる また読み返したい
  • 2026年1月18日
    アーキテクチャの生態系
    2008年現在の日本で独自に進化したインターネット上のコンテンツが流行した理由から、その当時の日本の社会を浮き彫りにしようとしている なるほどな、という部分もあるし、局所的な現象を全体として捉えるのは難があると思う部分もあったけれど、2chやmixi等の流行が日本的感性だったという話等面白かった ただこの本の中の未来予測は現在から見れば大きく外れてはいる インターネット草創期に持っていた日本人独自の感覚がなぜ今は無くなりつつあるのか、ということを自分なりに考えるきっかけにもなって、面白く読んだ
  • 2026年1月15日
    自由論
    自由論
    P50 「本当に信頼に値する判断をする人の場合、どうしてそうなっているのだろうか。その人の知性が、自分の意見や行為に対する批判に開かれているからである。」 等、とにかくどこを読んでも面白かった ベンサムの功利主義を元に展開される行動や発現の自由の必要性 自分の意見に対する反論を拒絶することで真理への到達が遠のくことから、真理への到達を考えても反論を拒絶することは有益では無いし、人間の自由を考えても同様に反論を表明できる社会でなければ健全では無い というようなことが面白く、更に解説の冒頭が素晴らしい 分かるところだけを分かった気になることへの警戒はとても大切だと思う P277 「古典と向かい合うとき、読み手はどうしても、自分の今の考えや想いにぴったり合っている場所を探そうとしがちである。(中略)読み手にとって未知のメッセージを古典が発信していても、それに対する読み手の感度を下げることにつながるので、警戒しておく方が得策である。」
  • 2026年1月12日
    つまらない住宅地のすべての家
    脱獄した女が自分たちの住宅地の近くを逃亡していて、その影響を少し受けながらも無関係に進んでいく日常、みたいなのかと思っていたけれど、もう少し踏み込んだ関係性があり、その逃亡劇をきっかけに、たいして仲の良くなかった住宅地の人々の関係性が変わってゆく つまらない住宅地の住民たちはどこにでもいそうな人々で、個性的ではない人を描き分けて小説が成り立っているのがとても素晴らしい 終わりに近づくにつれ、物語がほどけていく、というような感覚がした
  • 2026年1月9日
    ヒッポリュトス
    ヒッポリュトス
    ソポクレスぐらいしか読んでいなかったギリシア悲劇を少し読もうと思ってエウリピデス ちょっと女神がご機嫌ななめになってしまった為に救いの無い悲劇に発展してしまう 生きること死ぬことが神の采配で決まっていて、ただ受け入れるしかない虚しさを感じた
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