
うゆ
@otameshi_830
2026年5月11日
名画で読む「音楽の秘密」
中野京子
読み終わった
音楽を切り口に中野京子さんが語る美術エッセイ。といってもクラシックの名曲に纏わる絵画作品を扱うのではなく、金属の耳飾りが揺れて発する一瞬の音の緊張、遠くから聴こえる夕暮れの鐘の音に漂う敬虔、思わず踊り出す農民や家族のひとこまの楽しさなど、画面から音/音楽を感じさせることを切り口にしているのが本書のポイントだと思う。音を奏でる絵画。絵画も楽器になれる?!ただし振動させるのは空気ではなく見る人の心の琴線、あるいは記憶。先天的に耳の聴こえない人はこうした絵画をどう見るのだろうか、などと考えてみたり。
ミレーの《晩鐘》はやはり特別な作品だと思いました。


