とうひ
@ohirune_touhi
2022年3月12日
読み終わった
「僕の好きな人がよく眠れますように」
愛してるよりも、大好きよりも、もっと美しくてそれでいて儚くて切ない。そんな愛情表現だと思う。
豊かで世界に優しく包まれるような大切な人の未来を願いながらも、その未来に自分が存在している事はないって事をちゃんとわかってる。
相手が決まっている人を愛してしまうこと、未来がないと頭ではわかりながらも目を背けてしまうこと。
苦しい。
「不倫」世論的にそれはとても醜いもので、有無を言わさず非道な事だと非難される。
でも愛してしまった事は事実で、そこだけ切り取ったらその感情は少しの汚れもない純粋な愛情であるかもしれない。
少なくとも山田とメグ、2人が過ごした時間は、紛れもなく純粋で汚れのない愛情だったと思う。
無邪気で周りが見えないくらいお互いを愛した時間。幸せを感じれば感じるほど将来の自分を苦しめる時間。
いつかこんなこともあったなと、素敵なキラキラした思い出としてそっと心にしまえるような、そんな未来が2人に訪れますように。
とにかく美しくて、とにかく胸が締め付けられる、そんな小説でした