あけいろ "図書館の魔女 烏の伝言" 2025年10月29日

あけいろ
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@ake1r0
2025年10月29日
図書館の魔女 烏の伝言
この世界にすっかり虜になってしまった。群像劇のようで、視点が度々切り替わるので情報整理に頭を使うが、民草の物語には昔から弱くて、特に剛力と鼠の生き様には度々心震わされた。加えて隻腕のカロイの登場に鳥肌がたち、全巻の続きであることを再確認した。あなたもしかして?という予想が確信に変わっていくとともに、物語が加速度を増して面白くなっていく。マツリカが登場することは目次で分かっていたけれど、予想外の登場の仕方で、相変わらず癖が強い。図書館の面々の絡みがやっぱり好きだ。キリヒトも名前だけでも話題に上がって嬉しい。
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@ake1r0
p371 煮えかかる鍋を一心不乱に見つめ、文字通りに涎を垂らして、鼻汁を啜ることもしないでいた仔鼠が、やっと手にした一椀をまず一番に病み上がりの余所者のもとへ持ち寄るのだ。折ってはならぬ節があり、枉ま)げてはならぬ約がある、何故こうも弱いもの虐げられるものばかりが固く操を貫いているのか。
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@ake1r0
p416 鼠たち……今までずっと見捨てられ、見下され、追いたてられてきた少年たち。ずっと脅し態され、暖されて、利用されてきた少年たち。ずっと大人たちに欺かれ、謀られ、騙されてきた子供たち。いかなる甘言によって彼らを籠絡できるだろうか。何をくれてやれば彼らを懐柔できるだろうか。何が彼らの心根を絆しているのか。
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@ake1r0
p493 声とて出なかったが、眼の前のトゥアンはなにもかも判っているようだった。判っているのだ、なにも言わなくたって。ヒュイが誇りを全うしたことを。たった一つの捨ててはならぬものを守ったことを。
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