
たまご
@reading-egg
2026年5月12日
奇跡の本屋をつくりたい
久住邦晴
読んでる
図書館で借りた
マスコミに取り上げられるって、すごく大事な経営戦略なんだなぁ。
店主の挑戦が面白い。
本屋の経営は厳しい。知ってはいたが、こんなに資金繰りに困る状況に何度も立たされるのか。最近は、ネット注文ではなく、なるべく街の本屋で本を買うようにしている。だけど、どうしても駅併設だったり、大きな商業施設の中だったりと、大手のチェーン書店で買うことが多くなる。便利だから。
意識しないと、個人書店で買うって難しいんだよなぁ。でも、無くならないで欲しいなぁと思う。応援したい。
中島岳志さんによる解説の文に印象的なものがあった。
「東京などでは洒落たセレクトショップの本屋が開店し、人気を集めている。確かに気になる店には、時折、顔を出す。しかし、本棚を眺めていると、本ではなく、書店主の自意識を見せられている感じがして、足が向かなくなる。
しかし、くすみ書房には、その面倒くささが一切なかった。こだわりがあるのに大衆的。店内が安心感で満たされていた。誰も拒んでいなかった」
この安心感の描写として、入り口近くに『小学一年生』が平積みになっていることが挙げられている。
心地よいこだわりと、居心地の悪い自意識の違いってなんだろう。意識がちゃんとお客さん、利用者に向いているかどうかなんだろうか。
商売とか、個人事業をやっている人に大事な視点なんじゃないかなと感じた。
あと、店主の久住さんの浦河町の本屋プロジェクトへの助言が心に残った。
「地域の本屋は児童書と中高生向けの本は絶対に置かなければならない。それが本屋の使命だからだ」
本屋の使命。それは、本を読む人を絶やさず育てることだろうか。本文中のエピソードで、自分の本屋に学生の姿がないことに気付き、学生向けの本を置いていないと思いあたるシーンがある。その後、中高生や小学生向けのフェアを行ったくすみ書房。本屋の使命はその経験から得た思想なのだろうか。
