
Sanae
@sanaemizushima
2026年5月13日

民主主義の非西洋起源について:「あいだ」の空間の民主主義
デヴィッド・グレーバー
読み終わった
新しく平凡社から出版され話題になっていたが、わたしは図書館で借りてきた前に出版されていた以文社のものを読む。
タイトルから私たちの持つ常識を覆すような内容。民主主義は古代ギリシャから興り、それを欧州が引き継いだ、というふうに、民主主義は西洋から生まれたものと思っていた。ずっと思っていたことは、この本を読んだからといって簡単には変わらないけれど。
現在も戦争の言い分として“民主主義をもたらすための介入”と言われることが多い。日本の戦後も民主主義をもたらしてくれたのはアメリカだとも言われている。
欧州の民主主義を知る以前からインドで、メソポタミアで、アメリカ先住民によって、世界各地でさまざまな形の民主主義とも呼べるものが存在していたということ。
そして現代ではメキシコ・チアパス州のサパティスタの自治、中東のクルド人居住地域にのロジャヴァを例に取り、西洋と非西洋のあいだの空間から民主主義が生まれているということ、かつてあった国家権力の奪取を目指しているのではなく、そして90年代のバルカン半島の戦争にもあるような民族国家建設ということでもなく、共同体構築を目指した組織について言及していた。
大きな権力がルールを無視して暴力をふるい、私たちの考える民主主義が破綻していると思える今日この頃。
「普通の人びとが討議の場に集って座り込み、自分たちの課題に自分たちでー武力によって決定を支えられつつ課題に対処するエリートたちに劣らずー対処できるということを、さらにまた無理だったということになるとしても、彼らには試してみる権利はあるのだということを、私たちが心から信じることだ。」(p123-4)
いろんな形で社会の不正義に声をあげていくことを諦めずやっていこうと思う。


