ちゃんえび "凍りのくじら" 2026年5月14日

凍りのくじら
凍りのくじら
辻村深月
聴了 とてつもなく良い話だった。 以下、ややネタバレ 若尾のメールばりに勢いで書くw 色々語りたいことはあるが、印象に残ったことに『電車内の無差別殺傷事件』がある 全くもって主人公とは関係のないところで起きた事件だが、もしかしたら若尾がああなっていてもおかしくなかったのが怖くなった この本が出版されたのは20年前なのだが、この頃よりも『カワイソメダル』を使っている人が増えているのではないかと思う かくいう自分も、この人生ずっとずっと夢を追って、沢山周りに期待されてきたし、期待されるように一種演じてた節がある 年を追うごとに、自分のような人間は"稀"になっていく カワイソメダルのような同情や哀れみとは少し違うかもしれないけど、自分はそうやって誰かの記憶の中に存在し続けたい、特別扱いされたいと固執する瞬間は何度もあった もし、自分が努力できなくなり、成果も出せないまま自己満足だけで夢を追ってしまったら、若尾のようになってしまってもおかしくないのではないか そしてこれは今後もなり得る話なんじゃないかと思った ラスト、若尾のした事は本当に恐ろしかった でもどうしても若尾を他人事と考える事ができなかった 俺はまだ海面に顔を出せていないのかもしれない ある種教訓のような、そしてあまりにも本編が素敵でした エピローグ、ほんと良かった... 辻村先生の世界、これからどっぷり浸かっていきます
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