新田春 "京都 祈りと差別の千二百年" 2026年5月13日

京都 祈りと差別の千二百年
差別の根源を中世の京に探す。社会を維持するシステムの中に組み込まれながらも、人とは区別された人々の存在を、京の町は抱えていた。身分的にも居住地的にも分断され非人と呼ばれた人々に対する「人」のまなざし。システムとして存在した差別の機能について、今の私が差別された人達の立場になって考えることは困難であるが、考える努力を怠りたくはない。 私たちが今「私たち」と思い込み、「彼ら」に向けるまなざしの暴力性。差別について考える時、自らの思考をどの位置に置いて考えるのか、本当に難しいと感じてきた。私のような未熟な者は、差別について考える時、自らの悪を見つめるようで苦しくもなる。それでも私は私のまなざしの中の暴力性に目を逸らさず、暴力性を抱えながらも、それを少しでも無くしていけるように思考をやめないように心がけたい。
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