
阿部義彦
@xtc1961ymo
2026年5月15日
不良老人の文学論
筒井康隆
中学時代からの付き合いである筒井康隆さん、91歳ですか、それ以上の歳で存命中の私の関心のある作家は小林信彦さんくらいになりましたか。筒井さんが文化勲章を与えられたのは当時文化庁長官の河合隼雄さんの企みだった様です。あの頃は国の形もまだしっかりとしてましたね。さて、この本では後半に文学賞に関する話題と選評があり、そこで中央公論(新)社との関係が書かれていて、興味深かった、新潮社が勧進元の谷崎潤一郎賞の選考委員でもある筒井さんですが、筒井さんが谷崎潤一郎賞を取ったのは『夢乃木坂分岐点』ですが、受賞後に中央公論から声がかかり、『海』『マリ・クレール』などに発表した諸作品が一番好きで、私の筒井康隆ベスト小説は、そこで書いた『虚人たち』ですね、あとマリ・クレールでの『パプリカ』も良いです。この本は新潮社からの文庫ですが最近の新潮社は配本がまずケチケチしか刷らなくて直ぐ品不足を起こすし、例の事件で『BUTTER』の作者も版権を引き上げて河出書房新社に移すとか完全に落ち目で私も新潮社より断然、河出書房新社、中央公論新社、そして何より筑摩書房命!であります。まだ筒井さんの新作が読めるなんて幸せです。



