
和月
@wanotsuki
2026年5月15日
I
道尾秀介
読み終わった
Nに引き続き本の作り自体に仕掛けが潜んでいる本作。
事前に殺すルートか救うルートか分かった上で選択する形かと思っていたので、どっちか分からない状況で選ぶことになり悩みに悩んだ。
結論、私は救うルートになったけど、前半の苦しいパートのどうしようもない連鎖が好きすぎて、殺すルートの方が個人的には刺さったかもしれない……。著者はこの作品をどっちから書き始めているんだろう。気になる。
逆で読んだ時にどうなるか想像しながら読み進めていたので没入感は薄かったけど、上手いことお話を作るなぁと感動した。叙述トリック的な要素もあり、そこが特に好き。物の見事に騙された!
救うルートであれ完璧なハッピーエンドとはかなり異なるテイスト。物語としてはバタフライエフェクトを端々に感じさせる作品で、その反面、読む順番を変えると全く別のドミノ倒しが始まる所が、読書体験としても非常に面白かった。

