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和月
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@wanotsuki
  • 2025年10月8日
    それからはスープのことばかり考えて暮らした
    図書館でリクエストしていた本! かなり、とても、すごく好きな読み心地だった。 蔵書にそのうち加えたい。 とあるYouTubeの本紹介動画で、このお話に出てくるサンドイッチが美味しそう、という感想を聞き、スープの話なのに?と不思議で気になったのが出会い。 読んで納得。安藤さんのつくるサンドイッチの描写が素晴らしく、食べてみたくてたまらなくなる。 『台所のラジオ』でも感じたけど、吉田さんの食の描写は食「欲」を刺激する生々しいシズル感は無いのに、空腹感はしっかりと味わわせてくれる。 登場人物のセリフで一番共感した言葉。 「わたしはね、食べることと、お昼寝と、本を読むことだけ。その他は何もいらないの」 断片を切り取ったようなお話の構成、静かな筆致、ふわふわして少し私たち読者が生きる現実と距離のある舞台で生きる彼らの物語は、主人公オーリィ君のつくるスープみたいにあたたかく、日々に疲弊した心を癒す魔法みたい。 月船町・三部作の第二部らしいので、前後の2作も読みたい!
  • 2025年10月7日
    台所のラジオ
    台所のラジオ
    吉田篤弘さんの別の本を読んでみたくて、リクエストしている間にもう1冊読んでみるか、となり借りた本。 著者紹介を見て気付く。クラフト・エヴィング商會の人なんだ!少し前に読んだ『ないもの、あります』も面白かったな。 本作は稲垣足穂の一千一秒物語を読んだ時の感覚に似ている。主人公達は現実に即している風な顔をしているが、全編通してかなり不思議な世界。 でも時々ハッと真理をつくような文章が出てくる。 「何かを見つけることだけが大事なのではなく、何も見つからないこともひとつの結論なのだと思う。」 学びになる言葉はたくさんあるけど、登場人物達が基本独り且つ淡々と話す場面ばかりなので、説教臭くなくてよかった。面白かった。 油揚げと架空旅行→明日、世界が終わるとしたら、辺りが特にお話としては好みでした。
  • 2025年10月5日
    おいしいアンソロジー 喫茶店
    喫茶店にまつわる今昔のエッセイアンソロジー。 時代毎に喫茶店の在り方も少し違っているのが面白い。 でもやはり、珈琲を味わいつつ、ゆっくりとした時間を過ごす場所として機能している所は共通している。 原稿を執筆するために喫茶店を巡り、その結果図らずも喫茶店潰しになってしまう井上ひさしの話が面白かった。 あーー喫茶店の薄暗い灯りの下で珈琲片手に読書がしたい! と、うずうずしてくるアンソロジーでした。
  • 2025年9月29日
    自由研究には向かない殺人
    自由研究には向かない殺人
    序盤読み始めてすぐ、既に読み終えていた友人から「かなりツラい」と予言されており心理的ハードルが上がっていた一作。 文庫本にしてはかなり厚みがある方だけど、文体が読みやすく展開も気になってサクサク読めた! 行動力のある主人公の言動にやきもきして、緊迫するシーンではピップと同じように心拍数が上がった。 捜査の中のインタビューやメール、地図が度々挿入されているのも一緒に謎を解いているようで面白かった。 2巻も気になる!続きが楽しみ!
  • 2025年9月22日
    アトラス6 上
    アトラス6 上
    図書館で借りて読んだ! あらすじから、王道ファンタジー×バトル要素もありそうでワクワクした。 視点が主要キャラ達の間で切り替わりながら話が進み、それぞれの異能についてロジカルに描写されていて、予想していたファンタジーとは異なり新鮮味があった。バトルも主に心理戦?腹の探り合いに近い感じ。 どの登場人物も頭が切れる人物像だからか、ウィットに富んだ会話・地の文が多く、翻訳の難しさがひしひしと感じられる。一文ずつしっかり咀嚼しながら読み進めていく文体は個人的には楽しめた。 怒涛の展開が続く訳では無いので、ゆっくり下巻も読み進めていきたい。
  • 2025年9月12日
    テヘランのすてきな女
    良かった! 普段小説メインで本を読んでいるので、ノンフィクションに対してなんとなくハードル高そうだな、と感じていたけど、すごく読みやすいしとても面白い。 読み始めた当初はテヘランがどこの都市なのかすらあやふやだったけれど、そこで暮らす女性達のエピソードや著者との対話を読んでいく中で、自分の中で単純に異国として捉えていた『イラン』が形を持ち始めた。
  • 2025年9月4日
    夜空に泳ぐチョコレートグラミー
    YouTubeのオススメで知って読んだ。どのお話も「死」が近くに居て、真正面からあたたかいハートフルなお話じゃない所が良かった。 水槽を泳ぐ魚達を眺めている時に感じる、水のひんやりとした冷たさ、閉塞感、美しさ、色鮮やかさ、生命力。どれも表現されていてすごい。 表題作と海になるが特に好きです。
  • 2025年9月2日
    ムーミン谷の彗星 [新版]
    ムーミン谷の彗星 [新版]
    スナフキン、昔の記憶でなんとなく好きだったけど小説読んでもやっぱり好き。
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