こんめ "博論日記" 2026年5月16日

こんめ
こんめ
@conconcocon
2026年5月16日
博論日記
博論日記
ティファンヌ・リヴィエール,
中條千晴
主人公が、博士論文書く許可をもらって、そして、博士課程だと大学で講義持てるからウキウキで授業してたら、セメスター明けにしか給料は出ないと言われ、それでも頑張って仕事をしていたら、講師契約ミスで丸々給料出ません、と言われたところまで読んで、「しんどすぎるやろ……」と思っていったん本を閉じた次第…(すぐ再開してすぐ読了したけど) フランスの大学を(もしかすると教育全般を)巡るアレそれは、日本と違うところも多く、読みながら度々、厳しすぎやろ…と思っていたけれど、博士課程であることのしんどさは、日本とさして変わらない部分もあり…。(特に経済事情や、社会的な不安定さや、周囲が理解してくれないことや、それらによる孤独感) 修士も博士も行かなかった私ですら、キツいよお〜キツいよお〜と思ったので、修士や博士の方々はさぞかしシンパシーなんだろな…と思ってしまった。 キツいんだけど、しかしテンポが良くて軽妙でいわゆるエスプリが効いているので、そこまで重くなく読めてしまうのがさすがバンド・デシネである… キャラクターのデフォルメの仕方が、日本人の感性や文化では描けないソレで、特に事務のオバチャンの、顎と首が繋がってる体軀の表現は本当に秀逸!素晴らしい! そして、裸の表現が自然な形でよく出てくるのだが、日本人なら隠したり、整えて表現するところを、リアルなプロポーションでそのまんま描くところがとても良かった。 (この辺は文化の違いなんだろうな) 巻末に、翻訳者による解説をつけてくれていて、これがまた理解への助けになった。特にフランスの大学制度や、それについて実際、国民がどう思ってるか、分かりやすく説明してくれていて、とても勉強になる。 バンド・デシネ、良いな… もうちょっと色々読みたくなるな… と、なったので、色々探してみようと思ったのであった。
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