かえす日
@kaesuhi
2026年5月17日

アーサー王ここに眠る
フィリップ・リーヴ,
井辻朱美
読み終わった
正直、あらすじを読んで、男装した主人公が周りの男に褒められもてまくるような少女向け小説だと思ってほとんど期待していなかった。
リアリスティックに描写された時代小説で、「物語」を語る者の話だった。
主人公もその主人のミルディンも、賢く勇敢ではあるが動乱の時代の勢いの前にはほとんど無力。思い通りにならない現実ばかり。
この世界には剣を持つ湖の精も、万能の魔法使いも、皆に慕われる聡明な王もいない。
ただ物語る者と、物語を信じ語り伝える人々はいる。
アーサー王の物語に親しんでいる人ほどそう来たか!と面白く感じられそうだが、ほとんど知らなくても少女の冒険譚として楽しく読めそう。
