ルー
@yawarakaruu
2026年5月17日

老人ホテル
原田ひ香
読み終わった
物語前半は主人公の境遇や、働いている人が周りにいないことや、生まれた時からテレビに映されているという特殊な状況で暗い靄がかかっているような感じだったが、
後半から、他人に心を許さない光子が天使にお金の使い方や料理を教えていく二人の交流や、親を敵に回した時に対して完全味方をしてくれるひとがい心強さが
胸にきた。
単行本と文庫本でラストが描き直されていることを解説で知り、結末がふたつあることも、この物語の面白さの一つで自分だったらどっちを望むかなと考えるのも面白い。読者としては、文庫本が物語として好きだけれど、もし自分がその立場に置かれたらどうするだろう…
光子のことばで好きところ
P212
「元手として必要なだけじゃないんだ。そのくらいのお金が作れる、貯められる、そのためになんらかの我慢ができて才覚がある人間じゃなきゃ、そのあと、何を教えても無駄なんだよ」
P324
「言い訳しなくていい。それに世の中のたいていの人間はそういうもんだから。だけど、どうせダメだからやらないんじゃなくて、本当のところ、めんどうなんだろ」