
きらた
@kirata
2026年5月17日
涜神館殺人事件
手代木正太郎
読み終わった
グリフィスは幼い頃、妖精を見た少女として名を知られていた
今、彼女はそんな過去を利用して〈妖精の淑女〉として霊能力者を名乗っている
しかしそれはイカサマだ
誰よりも彼女自身が知っている
そんな彼女の元に届いた招待状
それは、資産家でもあるソーンダイク卿が買い取った幽霊屋敷·涜神館で開催する幽霊を呼び出す集まりに参加を乞う内容だった
涜神館は地元の者も近付かない雪原の真ん中に建っていた
予定より遅れて到着した彼女には、駅で鉢合わせした同行者がいた
同行者は、帝国心霊学研究協会心霊鑑定士のダレン
彼は心霊現象を調査して真偽を暴くスペシャリストなのだが──
彼は、彼女がトリックを使った交霊会を開いてると知っているのに、彼女すら信じていない彼女の力を信じている奇特な男だった
その屋敷に招かれたのは、彼女たち2人と6人(5組)の霊能力者
ボンド、ミランダ夫人、ホープ、モーバリー夫人、フォックス姉妹
それに、屋敷の主人であり招待主のソーンダイク、雇われた使用人3人
この12人が4泊5日のこの催し中に屋敷で過ごす全てであった
涜神館はいわくある屋敷
その屋敷で、帝国が誇る本物の霊能力者が交霊会を開き、霊の証言を得て、館にある謎の解明を試みるのが目的
しかし、集まった彼らを、何者かが屠り去って行く
この館では一体何が起きていたのか
この事件は人の手に拠るものなのか
殺人と超常現象と伝承が混じり合う先にある、忌まわしき真実とは──!?
って感じの話ですが、主人公のグリフィスがスれてるようで根っこはピュアな性格(たぶん!)なので、設定や展開はオカルトまっしぐらなのに、陰鬱ドロドロな感覚にはなり難い
あっさりしてる空気感があるとでも言うのか‥
まぁしかし、エロスな要素はしっかりねっちょり()してるかな?
でも、読んでいくと何故か嫌じゃなくなってくるとでも言うのか‥エンタメ的空気を纏ったエロなのか?(混乱)
淫靡なミランダ夫人の存在感が滅茶苦茶強く‥突出し過ぎてて(笑)、もうそれだけでお腹いっぱい
本作のエロスはミランダ夫人でほぼ構築されている
何でもそちらに結びつけちゃうミランダ夫人はあっぱれで、なんか‥憎めないキャラだったなぁ
知人にいたら嫌だけど←アッ
閉じられた中庭、姿を消した前所有者、過去に屋敷で行われていた出来事
そして、屋敷の中には死体が増えていく
オカルトもロジックも楽しめる怪作ですが、どちらかと言うとオカルト好きの方の方がより楽しめるかな?
多めなエロスが混じるので、苦手な方はまわれ右でお願いします、になりますけども
勿論怪奇趣味も詰め込まれていて、クライマックスは力技が過ぎる気もしなくはないけど、そこを抜けたラストが驚くほど爽やかであっさり
推理を楽しむ話ではないけれど、アレとかコレとかなんだったの?との消化不良な事柄があるような気もしますけど、災禍としか言いようがない事件に巻き込まれた人達に同情もしますけど、終わりの爽やかさを感じたら、それでとても満足と言うか納得?出来ました
この2人が良き方向に進めたのなら、それで良かったんだよ( ⌯'֊'⌯)b
ただ、私的にはメイドちゃんが可哀想すぎて胸がしくしくと痛んだとだけ書き残しますね
本作は、ラノベちっくな文体と言うか口調と言うか、そんな感じなので、非常に読みやすい作品だと思います
表紙とタイトルで読者をふるいにかけてる作品なので、ぱっと見て「読みたい!」と思ったなら多分合うと思います
粘度は高いけど、過ぎてみれば意外とからりとしたエログロだったって感じでしょうか?
‥‥クライマックス以外は!←アー

