
青山
@aoyama912
2026年5月18日
ドールハウスの惨劇
遠坂八重
読み終わった
面白かった
2026年5月読了本
校内で便利屋のようなことをしている「たこ糸研究会」の蓮司と麗一は、双子の姉妹、美耶と沙耶と親しくなる。
美耶は美しく、母親から大切にされているが、大切に大切に扱われて自由はない。
一方で容姿の劣る沙耶は、母親から厳しく当たられ、異常なまでに勉強を強要されている。
双子が母に殺意を募らせていく中、ついに母親が殺される。犯人は一体誰なのか。
普段なら喜々として犯人探しに取り組みそうなところ、沙耶が犯人だと証明することになるかもしれないから犯人探しをしたくないという蓮司の葛藤が良かった。
勉強机の周りにワイヤーを張って、勉強する姿勢以外を取ると皮膚にワイヤーが食い込むようにしたり、便器に投げ入れたケーキを食べるよう強要したりする教育(虐待)はおぞましく、殺されて然るべきとすら思ってしまった。
しかも、本当に搾取されていたのは大切に育てられていた美耶の方だった。
大切に育てられていた意味がまた、おぞましいなんて言葉では言い表せない。
母親が一番狂ってるかと思えば、それを超える狂人が更に出てくる。狂人のデカ盛り小説。
精神的にきつい描写が続き、終わり方だけが美しい。
元気なときに読むべき。
ミステリーとしては面白かったので、続編の『怪物のゆりかご』も読む気ではいるけど、少し休憩してからにしたい。連続では心がもたない。
続編では麗一が一人暮らししている理由が分かるだろうか?
