端隅
@R_nut
2026年5月18日

私にとっての憲法
岩波書店編集部
読み終わった
政府がめちゃくちゃなうえに憲法改正を持ち出してくるのは安倍のときと同じだな、と思い読んでみた(2017年発行)。53人による憲法についての文章だが、いまと同じだ!と感じたり予言のような記述があったりして恐ろしいし、やはり安倍晋三が犯した罪は重かったのだと思う。
明治憲法下の記憶、現行憲法が発布されたときのこと、それを自分たちのものとするにはそれなりの時間がかかった(または未だにできていない)ことなど上の世代の論もあるし、憲法をつかって様々に戦ってきた人たち、改正について思うこと、憲法が掲げる理想とそうなっていない現実(とくに沖縄における憲法の空虚さ)など、多様な考えが提示されている。
なかには鬼籍に入った人も多く、巻頭が坂本龍一、最後が久米宏なのも象徴的に思える。久米宏の文章はジャニーズの年末年始の舞台の話で、これらが書かれたときにはジャニー氏の性的搾取と組織的な隠蔽(見て見ぬふり)、加えて安倍および自民党と統一教会の癒着(これも見て見ぬふりになりつつある)について、いまほど明らかではなかったのだと考えながら読んだ。戦争からの反省のもとに今の憲法があると思っていたが、そう思わない人たちがいるのだ……過去を検証し、被害者の声をきちんと聞くこと、自らの過ちを直視し、繰り返さないために何ができるか考えることなしに、前に進むことはできないんじゃないか。


