
ジクロロ
@jirowcrew
2026年5月19日
都市を飼い慣らす
松田素二
読んでる
彼らは、異質で外来の「キズングーニ」という都市世界に飲み込まれ押し流されながらも、その世界を自分たちの側に奪い返すべく創意工夫を凝らしたユニークな営みを続けてきたのである。それは巨大で異質な都市を飼い慣らし、自分たちの生活世界へと変換していく彼ら自身の微細な闘いでもあった。人々が「田舎」から切断されることなく都市を内から飼い慣らしていくこのユニークなプロセスこそは都市人類学のフィールドワークの醍醐味でもある。
(p.39)
「都市」を「力」の象徴だとすると、
その力に刃向かうことは死を予感させ、
絶望することもまた死を意味する。
そうではない第三の立場が「飼い慣らす」という中動的な態度。
生活を守るために外的なシステムと「うまく」付き合っていくこと。
現実は苦しい、でもその現実を「捨てたものではない」と他者に思わせる生き方こそが、「力」の本来の力を無効にする。むしろそのリズムを利用して踊る。
重力と戯れる紙飛行機のごとく。
