
あんどん書房
@andn
2026年5月19日
探偵小石は恋しない
森バジル
読み終わった
本屋大賞ノミネート作では一番気になっていた作品。
他人の恋愛感情が見える探偵・小石と同僚の蓮杖が、主に不倫調査の依頼を解決する中で段々不穏な何かに巻き込まれてゆき……という展開。
三章ぐらいまでは個別の依頼調査が中心で全体が見えてこないのだけれど、四章からその背後に隠れた大きな何かが過去と絡まり合いつつ明るみに出てきて盛り上がる。「お〜」と「いやいやいや」が交互に来て面白い。
偏見に対して偏見返しするところの伏線回収は素晴らしい。「逆ソクラテス」みもある。三人とばっちりすぎるけど。
最終的に全てがタイトル通り恋愛問題に決着しているのだが、どの恋もおかしな方向に重かったり一方的なのがギャグだった。そんな中でのあのラストは、まあそうなるわなという感じ。読者の求めているものがちゃんと提示されており、まさにエンタメ。
みんな思ってると思うが、表紙イラストはちょっとAdoすぎない?
本文書体:リュウミンオールド
装画:はむメロン
装丁:坂野公一(welle design)


