億劫 "墨子 ビギナーズ・クラシック..." 2025年3月21日

億劫
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@okku
2025年3月21日
墨子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典
世界史の受験勉強で知って受験終わったら絶対学ぶと決めてた墨子にようやく手を付けはじめた 文章がとてもやさしく、小学生でも高学年ならすいすい読めるレベルでありがたい とりあえず最初の2章「兼愛」「非攻・非戦」だけメモ 「兼愛」は平等愛や博愛ではなく、自分を愛するように他人を愛すること。孔子(儒家)が説く差等愛の親疎に比例して愛が薄れていく性質を強烈に批判している。墨子いわく、自分のみを愛してほかを愛さないから自らの利のためにしか行動しなくなって世が乱れるらしい まるで今の日本の政治のようだな……と苦い顔になる 「非攻」は義と不義についての言及からはじまる。人殺しは不義であり、1人でも殺せば世間からは「人殺し」と声高に非難される。そして2人殺せば不義は2倍、10人殺せば不義は10倍になるのは当然のことであるのに、どうして大量虐殺を伴う侵略のための戦争は義とされ賞賛され、世間から非難を浴びることも無く、為政者は罪に問われないのか。という矛盾を墨子は鋭く突く。都合よく不義から目を背けている為政者の傲慢さを感じる。 遠い地でいまだ大量虐殺の続くこの地獄においてもいえることだな……と2000年以上前の教えにもかかわらず現代の真理をも突いていることに驚く 大量虐殺、民族浄化を高らかと行っている現代のファシスト達、2000年前の思想家に見透かされていますよ〜
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