いち。 "小説の神様 あなたを読む物語..." 2026年5月20日

小説の神様 あなたを読む物語(下)
「わたしは続きが読みたい、だからこの想いを物語としてあなたにぶつける。」 「君という物語の最初の読者は、僕でありたい。じゃなきゃ嫌なんだ。」 成瀬はついに再会した親友に小説の魅力を否定され、小説を通して救われた自分にその責任があると感じ、物語に可能性はないことを思い知らされる。その一方で、一夜と詩凪は物語を紡ぐことに対して大きな壁を抱えたことで、ある選択を迫られていた。彼らは考え続ける。物語とは何のためにあるものなのかーー。 物語の上で読者と作者がつながったとき、はじめて意味を理解できるのだとしたら、そんな奇跡は起こらなくて当然である。しかし、作り手が作り手であり続ける本当の理由は、顔も知らない求めてくれる人がいるから、理解しようとしてくれる人がいるから。本屋に行って惹かれた本を手にとる、そんなささいなことが日常に潜む奇跡と言ってもいいのかもしれない。
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