
てらだ
@yoknel
2026年5月21日
知と愛
ヘルマン・ヘッセ
読み終わった
わからない部分もありつつ、構えていたよりも読みやすかった。言葉がずっと綺麗。
序盤の修道院のパートの空気感、ナルチスとの対話が好き。
「ぼくたちの友情は、君が完全にぼくに似ていないことを示すというよりほかに、なんの目的も意味もまったく持たないのだ」
終盤の肋骨と母の指の語りが真に迫っていて、ゴルトムントの声も身体も力がないだろうに、目や心は逞しく光に満ちているのを感じた。
最後はナルチスになんて呪いをかけたのだろう、と思った。友を心配して、あるいは純粋な疑問として放ったのだろうけど、ナルチスにとっては杭のように刺さって、ゴルトムントの存在共々生涯忘れられない言葉になったのだろうなあ。
知と愛を正反対のものとしつつ、どちらも神様へのアプローチとして描いているのも面白かった。