めぶ蔵 "生きる言葉 (新潮新書 10..." 2026年5月25日

生きる言葉 (新潮新書 1083)
言葉について気づきが多い本だった。 言葉を使うということが当たり前すぎてそれが贅沢であることすら感じれないほど鈍感だったなと思った。 ▼引用 作品は大事だけどあくまで副産物で、文章を書いたりすることで自分をよく知ることが一番の宝物、主産物なんだと、非常に腑に落ちました。どことなく人間をマシンとして見ているから、「AIに侵食される」みたいな論が出てくるのかなと思います」 そうなのだ。結果の優劣に意識がいきすぎると、見失うものがある。 自分は、母の気持ちを汲みとって、その行為の本当の意味を言語化することができなかったのだ。怒ったりせず「百科事典みたいな箱入りのやつ、重かったでしょ。あれ、ほんとに読んでたのかな」とでも水を向ければ、父の思い出話に花が咲いたかもしれない。 「もう本を読むなんて、絶対無理でしょ」という言葉には、いろいろな心が貼りついている。額面通りに受けとって腹を立てるか、背景を感じとって労わるかで、人と人との関係は変化してゆく。そういうことの積み重ねが、日々の暮らしなのだ。
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