しるこあんこ "春琴抄(1)" 2026年5月22日

春琴抄(1)
春琴抄(1)
谷崎潤一郎
耽美で退廃的な物語。 読後の感想としてはよくその時代に書けたなあと感心してしまう。 佐助はもし春琴に熱湯を浴びせられる事件が起きなかったとして生涯献身的にというか盲目的に仕えたのだろうか。 美しいものを美しいままに記憶に留められ、かつ崇拝する師匠と同じ世界の見え方となる晩年が佐助にとって最も心穏やかに過ごした時間だろうし春琴にとってもようやく他者に気兼ねすることなく真の自由を得られたひとときなんだろう。 けれど本質的に奥の奥の部分で感じている喜びが噛み合ってないような気がした(全然そんなことないならいいんだけど) お嬢様の引っ込みがつかなくなったのは佐助のせいでしょうやれやれで全く佐助かわいそうという気が生まれなかったすまん。
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