
サーモン
@smokesalmon
第一歌
テレマコス編面白い。
これが2800年前のin medias resか…!これって、当時の聴衆にとっても波乱万丈の冒険譚にいきなりは入り込みにくいから、比較的日常に近い故郷の場面から始めてるってことだよね?刃牙やスプリガンや花咲ける青少年が学園パートから始まるのと同じ手法だよね?こんな昔から…!?
父が帰ってこなくて妻子が困窮してるところは銀河鉄道の夜を思わせるし、長男がいるのに年若すぎて後継者とみなされてないところはハムレットっぽい。

サーモン
@smokesalmon
第二歌
「朝のまだきに生れ指ばら色の曙の女神が姿を現すと」定型文らしいけど、表現が美しくてクラクラします。
当時の王は、現代でイメージする王とだいぶ違うんだなぁ。住んでるところも王宮のようなものでなく元々所有してる屋敷だし、領地や財産も個人(というか家)のものらしい。
集会もある。そして集会で喋るときのマイク(杖)がある!
少年が、師匠的な人物に導かれて旅に出るシチュエーションはいつ読んでも胸が熱くなります。母に隠れて食糧を船に運び込んだりしてね。でも冒険するのは少年じゃなく父なんだよな〜。

サーモン
@smokesalmon
第五歌
満を持してオデュッセウス登場。
しかし情けない場面しかなく、やや主人公っぽさに欠ける気がする。女神が入れ替わり立ち替わり現れて助けてくれるハーレム感はなるほど光源氏か。
筏を作る工程をやたら丹念に描写していたので、たった数ページで海の藻屑になってしまってとても残念。
湿った風も雨も降り込まない乾燥した森を歩くシーンだ!すごくミステリアスな雰囲気。

サーモン
@smokesalmon
第六歌
ナウシカア登場。
オデュッセウスの立板に水の弁舌がすごい。ナウシカアの美しさを褒め称えながらも若木にたとえて「決して性的に見てませんよ」アピール、相手の警戒心を解き、遭難した自分の状況を説明して助けを乞いつつも身分は明かさない。これが機略縦横、堅忍不抜のオデュッセウスの話術か。しかし全裸。

サーモン
@smokesalmon
第八歌
オデュッセウスをもてなす宴が開かれる。
階段の折り返し地点でなく、本当に人が踊る場所が「踊り場」と呼ばれているところを初めて見た。さすが古代。
若者に煽られて大人気なくブチ切れ長文説教をかますオデュッセウス。女に対するときとのギャップがすごい。今のところ好感が持てない。
デルフォイのアポロン神殿に刻まれているという格言、「度を過すな」「汝自身を知れ」「保証、その脇に災難あり」。これ現代でいう「連帯保証人になるな」だよね。世界の中心デルフォイ神殿に刻むレベルなんだ。なんという重い言葉。
この章は他の章より長くて、木馬の話やアレスの話など話中話が多いんだけど、そのどれにも焦点がなく、形式的なやりとりばかりでとても読みにくい。