サーモン "オデュッセイア 上(ホメロス..." 2026年5月22日

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@smokesalmon
2026年5月22日
オデュッセイア 上(ホメロス)
映画と6月からの藤村シシンさんの講座にそなえてオデュッセイアを読み始めました。読み切れる気がしないけど、ちょっとずつ読み進めていきます。
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第一歌 テレマコス編面白い。 これが2800年前のin medias resか…!これって、当時の聴衆にとっても波乱万丈の冒険譚にいきなりは入り込みにくいから、比較的日常に近い故郷の場面から始めてるってことだよね?刃牙やスプリガンや花咲ける青少年が学園パートから始まるのと同じ手法だよね?こんな昔から…!? 父が帰ってこなくて妻子が困窮してるところは銀河鉄道の夜を思わせるし、長男がいるのに年若すぎて後継者とみなされてないところはハムレットっぽい。
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第二歌 「朝のまだきに生れ指ばら色の曙の女神が姿を現すと」定型文らしいけど、表現が美しくてクラクラします。 当時の王は、現代でイメージする王とだいぶ違うんだなぁ。住んでるところも王宮のようなものでなく元々所有してる屋敷だし、領地や財産も個人(というか家)のものらしい。 集会もある。そして集会で喋るときのマイク(杖)がある! 少年が、師匠的な人物に導かれて旅に出るシチュエーションはいつ読んでも胸が熱くなります。母に隠れて食糧を船に運び込んだりしてね。でも冒険するのは少年じゃなく父なんだよな〜。
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第三歌 テレマコスがネストルに会う。 少年が全力で背伸びして挨拶するところすごく良い。緊張が伝わってくる感じがします。アテナ様が頼もしい。 ネストル、話が長い。
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第四歌 メネラオスに会う。 メネラオスも話が長い。 イタケ島への場面転換が突然すぎて戸惑う。
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第五歌 満を持してオデュッセウス登場。 しかし情けない場面しかなく、やや主人公っぽさに欠ける気がする。女神が入れ替わり立ち替わり現れて助けてくれるハーレム感はなるほど光源氏か。 筏を作る工程をやたら丹念に描写していたので、たった数ページで海の藻屑になってしまってとても残念。 湿った風も雨も降り込まない乾燥した森を歩くシーンだ!すごくミステリアスな雰囲気。
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第六歌 ナウシカア登場。 オデュッセウスの立板に水の弁舌がすごい。ナウシカアの美しさを褒め称えながらも若木にたとえて「決して性的に見てませんよ」アピール、相手の警戒心を解き、遭難した自分の状況を説明して助けを乞いつつも身分は明かさない。これが機略縦横、堅忍不抜のオデュッセウスの話術か。しかし全裸。
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第七歌 アルキノオスの屋敷へ。 建物や農園の豊かさの描写が細やか。 娘と結婚してくれって言われる光源氏。いやオデュッセウス。
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第八歌 オデュッセウスをもてなす宴が開かれる。 階段の折り返し地点でなく、本当に人が踊る場所が「踊り場」と呼ばれているところを初めて見た。さすが古代。 若者に煽られて大人気なくブチ切れ長文説教をかますオデュッセウス。女に対するときとのギャップがすごい。今のところ好感が持てない。 デルフォイのアポロン神殿に刻まれているという格言、「度を過すな」「汝自身を知れ」「保証、その脇に災難あり」。これ現代でいう「連帯保証人になるな」だよね。世界の中心デルフォイ神殿に刻むレベルなんだ。なんという重い言葉。 この章は他の章より長くて、木馬の話やアレスの話など話中話が多いんだけど、そのどれにも焦点がなく、形式的なやりとりばかりでとても読みにくい。
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第九歌 宴の席でこれまでの旅を語り始めるオデュッセウス。冒険譚らしくなってきて読みやすい。 しかし掠奪したり泥棒したり、泥棒に失敗するとゼウスの名を出して賓客としてのもてなしを要求するなど結構な無法者。 女性たちのことも掠奪してきたようだけど(おそらくトロイアからも)、思ったより大人数が船に乗っているのだろうか。食糧とか必要だよね。それとも一度潰走した時点で手放してるのかな? キュクロプス族は人喰いの怪物だけど、羊の世話は丁寧だし、同族同士は距離感はあるけど互いに助け合っているようで、普通に文明人に見える。今のところオデュッセウス側が蛮族。
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第十歌 キルケの島へ行く。 ものすごい勢いで人数が減っていくオデュッセウス一行。「この人数動かすのめんどくさいな…」という作者の意思が感じられる。 オデュッセウスはそれぞれの島の住民に対して、襲撃するか、窃盗するか、礼儀正しく訪問するかをどうやって判断してるのだろうか。人数差や城壁の有無とか、街並みや農地から見て取れる文化レベルなのかな。 エジプトやバビロニアが巨大建築で周辺地域民を圧倒していたように、古代や先史時代では街並みがかなり重要なのかもしれない。 キルケに人が動物に変えられてしまうエピソードってオデュッセイアで一番有名で、千一夜物語や日本昔話にも同じような話があるけど、ものすごいシンプルで短くて驚いた。ホメロス的にはあまり面白い話だと思ってないみたい。
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第十一歌 冥界編。 母とか戦死した同僚はともかく、全然関係ない過去の有名人まで次々出てきてそのときのエピソードを語ってくれる。なんかすごい見覚えがある……神曲だこれ。 まあ神曲にもヘクトルとか出てくるけども。オデュッセウスがいたかどうかは覚えてないな。
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