ことみ
@5to3chain
2025年5月5日
七月に流れる花
恩田陸,
酒井駒子
読み終わった
見知らぬ土地、見知らぬ風習に戸惑うミチルはわたしそのもので、素直な不安と混乱はなんの違和感もなく物語とわたし自身を一体化させていくような気がした。
緑色感冒というおそろしい病と、避けられない別れ。みんなかわいそうな女の子だからこそ、不名誉な林間学校だったこと。それぞれがどこか年齢より大人びていた理由がわかるのと同時に、佐藤蘇芳の強さの根源が両親の仕事への深い理解と共感によるものだったのか、なにか諦めにも似た感覚だったのか気にかかった。どうかあの魅力的でいたいけな少女たちが、夏の人の言葉通りに悲しい思い出と流れる花を夏のお城に置いて、未来へ進んでいけますように。
