ことみ
@5to3chain
- 2026年5月25日
プレゼント伊坂幸太郎,宮部みゆき,恩田陸,梨木香歩,江國香織,町田そのこ,米澤穂信気になる読みたい - 2026年5月23日
予言の島 (角川ホラー文庫)澤村伊智気になる - 2026年5月23日
屍鬼(一)小野不由美読み終わった小さい頃手にとって、タイトルの恐ろしさに怯んで読まずに棚へ戻してから幾星霜。 この歳になってから読んで良かったと思う。学生の時分では、きっとこの第一部の時点で恐ろしくて布団に入るのも、地元の林に面した道を歩くのもできなくなったに違いない。 また、この田舎の小さなコミュニティの人間が、老若男女いずれもそれぞれの過去と感情と意志を持ってそこに描かれているのを、一行ごとに感じてものすごい。誰かの都合で、例えば書き手の都合でやらされている人がいない。そこにいることを強いられている人間はいても、それは決して物語の都合ではないことが凄まじい。 - 2026年5月23日
サラシナ佐竹美保,芝田勝茂気になる - 2026年5月22日
営繕かるかや怪異譚 その参小野不由美気になる - 2025年10月11日
瓶詰の地獄夢野久作読み終わった自分だったら、どうしただろうかって想像が、上手く思い浮かべられない話だった。だってわたしには信仰深い兄もいないし、仲の良い妹のいる兄でもない。それに、物心着く前からその兄妹2人きり南の海の無人島で何年も過ごす、というのを実感を持って想像するのはなかなか困難だった。 ただ、二人しかいない島はきっと、たとえ食うにも寝るにも困らないにしてもきっと苦しいと思った。普段理性によって独立した感情や思考が、3大欲求で形を変える時って、自分の思った通りの自分で居られない苦しさがある。腹の底の倫理観を捨てられずにいるなら尚更。それに瓶詰は全部未開封だった。それなら、2人が最後に見た船は。 - 2025年10月4日
骨灰冲方丁読み終わった読んでいる最中、ずっと口の中や指先がざらざらするような、嫌な臭いがするような心地だった。主人公と重なる部分なんて年齢も性別も職業も何もなくても、彼の目線が間近に感じられて、空気や温度が肌でわかるような気がした。色んなことが起きて、祟りにそうさせられていたとしても主人公のしたことが罪でないとは言えないと思う。それでも、この善良な夫であり父親であり、部下である人間がなんとか救われてほしいと思って読み進めた。最後の鎮めの儀式で荒木さんと玉井さんが交わした「悪いな」「何も悪くないよ」の会話がひどく胸に迫って、なんともやるせなかった。今までの人柱もこうだったのかなと思うと、たまらない。 - 2025年9月13日
一次元の挿し木松下龍之介読み終わった研究室で分析にかけられた二百年前の人骨と四年前に失踪した妹のDNA情報が一致するところから始まるミステリー。煽り文の素晴らしさに引かれて手に取ったけれど、実はミステリー小説が苦手。謎に対しての種明かしに、本当はもっと膝を打つくらいしてやられた!っていう感動があるんだろうと思うけど、わたしは物語の登場人物たちの心理を追うことに必死なせいか、なんだか圧倒されてしまって。今回も、きっとわたしは上手く全部を受け止められなかったと思う。ただ、主人公の妹が、大切な二人のためにした選択が、彼女の気持ちもきちんと救ってくれたらいい、と感じた。 - 2025年8月30日
琥珀のまたたき (講談社文庫)小川洋子読み終わった誰かのせいにしようと思えば、あるいは視点を偏らせて語られたとしたら、全く印象の異なる物語になったと思う。読後自分の気持ちのやり場がよく分からなかった。第三者から見ればこれは、若く世間知らずで心の均衡をおかしくしてしまった母親が、我が子を大切に思いながら虐待する話で、しかもこの母親は心の均衡を崩しながらも、子どもたちを監禁していることが世間から見て責められることだということの分別は付いていた。中心となるアンバー氏は、もしかしたら姉弟の中でいちばんママのために心を砕いたのかもしれない。彼の琥珀の瞳には、美しいものだけが映っているような、そうであってほしいような気がした。 - 2025年5月26日
だから見るなといったのに: 九つの奇妙な物語 (新潮文庫nex)さやか,前川知大,北村薫,小林泰三,恩田陸,海猫沢めろん,澤村伊智,織守きょうや,芦沢央読み終わったこのホラー短編集の中で、特に印象に残ったのは《とわの家の女》。「抱いたら終わりだ。死ぬぞ。」という警告を、どうして当たり前のように住野の方にあてはめていたのかと、自分の思考の勝手さと柔軟性の無さに反省した。でも、住野と糸香のふたりが抱える触れられもせず、同じ時を生きられない恋しい人の慕わしさには、美しさとたまらない胸の苦しさを感じる。美しい置屋の女と、その女に真っ直ぐな恋をする青年には、他に例えようもない輝くような愛しさがあるように思える。ようやく手に入れた最初の夜の幸福と、文字通り全てを失った朝の対比が余計にそう思わせるのかも知れないけれど。 - 2025年5月17日
八月は冷たい城恩田陸,酒井駒子読み終わった緑色感冒という恐ろしい病に冒され、死の淵に居る親族の最後のときを待つため、夏のお城へ呼ばれる子どもたちの話。 この前の「七月は流れる花」が女の子たちのお話なのに対して、今回のお話は男の子たちのお城の様子。 最後の瞬間、言葉を交わすことも目線を合わせることも、そもそも姿を見ることだって許されない。病院に入院した時点で、もう二度と会えない肉親たちがいるということのなんとやり切れないことか。それでも、「悲しいことは全部お城に流したわね?」という台詞で、少しほっとした気持ちになった。お城に置いて、水路に流してもいいのかって。そうやって前を向いても許されるのね、なんて思えた。 - 2025年5月5日
七月に流れる花恩田陸,酒井駒子読み終わった見知らぬ土地、見知らぬ風習に戸惑うミチルはわたしそのもので、素直な不安と混乱はなんの違和感もなく物語とわたし自身を一体化させていくような気がした。 緑色感冒というおそろしい病と、避けられない別れ。みんなかわいそうな女の子だからこそ、不名誉な林間学校だったこと。それぞれがどこか年齢より大人びていた理由がわかるのと同時に、佐藤蘇芳の強さの根源が両親の仕事への深い理解と共感によるものだったのか、なにか諦めにも似た感覚だったのか気にかかった。どうかあの魅力的でいたいけな少女たちが、夏の人の言葉通りに悲しい思い出と流れる花を夏のお城に置いて、未来へ進んでいけますように。 - 2025年4月29日
薔薇のなかの蛇恩田陸読み終わった理瀬がもう大学生だなんて! あの小さかった、線の細い、頼りない肩で自分のことも忘れていた理瀬が。 自信たっぷりで上品な理瀬の振る舞いを第三者目線で見るのもなんとも贅沢な気がします。 正直賢さが足りなくて(それから既刊の記憶もかなり遠くにあって)すごいことが起きている……!ということしか分からないレベルでミステリ部分はほわわ〜って読んだのだけど。 でも、アーサーと理瀬のやり取りに、最後までゾクッとさせられました。 - 2025年4月5日
西荻窪ブックカフェの恋の魔女 迷子の子羊と猫と、時々ワンプレートふろく,菅野彰読み終わった今回の読書はものすごい抵抗感だった。 去年買ってからずっと読めてなくて、ちょっと読んでは戻ってた。色んな懐かしい本のことといろんな女の子たちのくるしさのお話でした。いかに日々が胸が痛くなるくらい綺麗で、残酷なくらい当たり前に過ぎていくってことを思い出させてもらった感じ。この作者さんのエッセイを読んでいた幼少期に置き去りにしてきたわたし自身と一緒に最後まで読んだ気がする。時間が経たないと受け止められないことって多分今までもたくさんあって、ああでも、それでも、よかったと飲み込めないそれらに、少しずつでも慣れていくんだ。 - 2025年1月13日
潰える 最恐の書き下ろしアンソロジー一穂ミチ,原浩,小野不由美,澤村伊智,鈴木光司,阿泉来堂読み終わった発売前から楽しみにしてすぐに買ったのにようやく読み終わった。楽しみにしていたのは小野不由美さんの短編だったのだけど、原浩さんの828の1がいちばん恐ろしかったように思う。避けられない死期に前触れがあっても、気づけないとしたらそれになんの意味があるのだろうと思う。その上、気づいてしまった時の絶望と焦りは如何程だろうか。もしかすると怖いというのは、理解できないものに対してのそれよりも、わかっているのに自分ではどうにもならないと知ってしまうことについてのそれの方が、ずっとずっと強く生じる感情なのかもしれない、と思った。 - 2025年1月3日
春にして君を離れ (クリスティー文庫)アガサ・クリスティー,中村妙子読み終わった生まれて初めて読むアガサ・クリスティ。 なんて哀しい、ザワザワした気持ちで読み終わるのかしらと思った。自分は最後までジョーンが好きになれなかったけれど、わたし自身がジョーンではないと誰が言えるというのだろうとも思う。愛しているって一体どういうことなのか、相手のことに心を配るとか親切にすることが、果たして本当にできているのかとか。わが身を省みて不安になったし、どんなに賢く理性的な人でも向き合う勇気の有無でなにもかも違うのかもしれない、なんてことを考えた。というか、勇気って事象そのものとか感情や思考自体に面と向かって対応することなんだなってはじめて理解できた気がする。 - 1900年1月1日
BUTTER柚木麻子読みたい - 1900年1月1日
かつて読んだこのお話がなければ、もしかしたら本を読む習慣がなかったかもしれない。 絵は100万回生きたねこの佐野洋子さん。この方が描くねこがいかに魅力的かは誰もがご存知の通りと思うが、真っ白なねこが表紙の上に描かれるにあたり、本当に様々な色の輪郭をもって描かれている様子は何度眺めてもうっとりする。 森山京さんの書いた物語の中で、このねこのしっぽがいかに長く美しく、それを本人が誇っているか、どんなに愛されてそれに応えていたかということが描かれる冒頭で、ねこのことがたまらなく好きになる。 様々な冒険を(本当にとんでもない冒険を)し、色々な問題を長いしっぽで解決していくねこが好きすぎて、小学生の頃はじめて図書館で借りてから、卒業するまで何度借りたかわからないし、高校の時はなぜか司書の先生が他館から取り寄せてくれたし、成人してからもやっぱり忘れられなくて自分で買った。棺桶に入れてもらえる本が一冊だけのときは、これを入れてほしいと思っている。 - 1900年1月1日
かわうそグメルのレストラン (おもしろ童話館 2)わたなべめぐみかつて読んだ食べることも料理をすることも好きではないが、この本に出てくる午前10時のミルクティーと鰻と梅干しのハンバーグは本当に美味しそうに思えて忘れられない。鰻も梅干しも、さほど美味しいと感じたことがないので不思議な話だけれど。 料理のことしか考えていないグメルと噛み合わない会話をする周囲の人が、それでもなお勝手に救われたり、納得したり勇気を出したりしていく様子は今読んでも面白く、自分もこうやって相手の姿勢や言葉に勝手な解釈をして日々暮らしているよな、と感じる。 - 1900年1月1日
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