やぎねこ "きりのなかのサーカス" 2026年5月23日

きりのなかのサーカス
きりのなかのサーカス
ブルーノ・ムナーリ
献辞 夏の太陽が万物に降りそそぎ、裸足の下で砂が燃えるとき、自然はいのちに弾ける。木々は葉を茂らせ、鳥たちは羽を伸ばし、獣も虫も走り回り跳ね回る、そして子どもらは、身近ないろんなものに新しい世界を発見する。 冬、自然は眠る、そして夢を見る、すると霧があらわれる。霧の中を歩くのは、自然の夢の中をさまようようなものだ。迷うのを恐れて鳥たちは遠くまで飛ばない、道標は見えなくなり、車は速度を落とし、あっという間に消え失せる。夜、赤・緑・黄のライトが、霧の巨大なかたまりを彩る。なにもかも本当とは思えなくなり、日常は家の中だけで続いている。
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