

やぎねこ
@calicocapricorn
- 2026年4月11日
人生の短さについて 他2篇セネカ,中澤務読みたい - 2026年4月10日
- 2026年4月8日
鉄の胡蝶は保坂和志読みたい - 2026年4月7日
ワインズバーグ・オハイオ (新潮文庫 ア 4-1)アンダスン,橋本福夫読み終わったシャーウッド・アンダーソンは、『ワインズバーグ・オハイオ』において、オハイオ州の架空の町ワインズバーグに生きる人々をリレーのように描写することで、近代資本主義下における街の雰囲気や時代観、人々の抱える葛藤を浮かび上がらせている。当時としては異質な、プロットではなくキャラクターを重視するスタイルを採っている点が特徴である。物語の中心となるのは、街の人々とのふれあいを通したジョージ・ウィラードの少年から大人への移り変わりだが、ただの成長物語(教養小説ビルドゥングスロマン)には収まらない魅力がある。 登場人物の多くは孤独な敗北者として描かれる。人生を様変わりさせたいという欲求を内に秘めながらも実現できずにいたり、狂気と表裏一体な信念や熱意を抱えていたりする。そのぎこちない生き方は愚かでありながらもどこか愛おしい。 22の短編からなる本作は「グロテスクなものについての書」から始まる。ここでは、愛や美といった真理はたくさんの漠然とした観念の集積物であり、真理を自分のものにした途端、人はグロテスクな姿になると語られる。言い換えれば、真理はある人の生き方の軸にはならないということである。 そうであるならば日々の生活の積み重ねにこそ真理が宿るのではないか。つまり、人々の生活の断片を集積した小説全体をもって真理を提示しようと、アンダーソンは試みたのではないか。 「神様の力」と「女教師」において、女教師がジョージに女性的な一面を露わにする一方で、牧師は彼女に宗教的な啓示を見出す。このずれは、一人ひとりが独立した存在であることを強調する。そのうえ、すべての出来事が一方向に絶えず流れていく時間のなかで並行して進行していることを示唆する。ジョージは「世間知」において、人というのは大きな歴史の中に生まれ死んでいく存在にすぎないことを悟る。そのとき人は初めて、生きる自由を獲得し、他者がそこに存在することへ敬意を抱くことができる。生きていること自体にあらかじめ意味が与えられているわけではない。だからこそ、考え方や感じ方次第で人生は変容しうるのであり、このことに気がついたとき、人は初めて自分の人生を歩むことができるのだ。 小島良一「不思議な美しい特質を汲みとる : Winesburg, Ohioにおける"The Book of the Grotesque"と"Hands"」『東北薬科大学一般教育関係論集』24巻, 2011, p. 37-54. 小島良一「仮面の陰で:Winesburg,OhioにおけるCurtis HartmanとKate Swift」『東北薬科大学一般教育関係論集』23巻, 2010, p. 1-24. 小島良一「[論説] 疎外と狂気:Winesburg, Ohioにおける"Godliness"」『東北薬科大学一般教育関係論集』27巻, 2014, p. 1-23. 小島良一「Winesburg, Ohio におけるElizabeth Willardと他の女性たち」『東北薬科大学一般教育関係論集』28巻, 2015, p. 105-119. 「『ワインズバーグ、オハイオ/シャーウッド・アンダーソン』資料ページ」『Sea Lion Island読書感想』2018. http://www.ne.jp/asahi/sealion/penguin/sp/book/winesburg.htm アサヒ 音楽と文学は色ガラス「モダニズムへの道を切り拓いた偉大な中西部小説『ワインズバーグ、オハイオ』アメリカンスタイルの教科書」YouTube, 2024. https://youtu.be/CjC9jZvhx0g?si=Ws-sjY2-uSI6UYh6 "Why Sherwood Anderson’s ‘Winesburg, Ohio’ Created an Uproar in His Hometown," Ohio Magazine, 2019. https://www.ohiomagazine.com/ohio-life/article/winesburg-ohio-at-100 - 2026年3月30日
ファミレス行こ。 下(2)和山やま読み終わった - 2026年3月23日
小説の技巧 (白水Uブックス)デイヴィッド・ロッジ,斎藤兆史,柴田元幸読みたい - 2026年3月23日
変な心理学山田祐樹読みたい - 2026年3月22日
図書館のマンガを研究する共同研究グループPICNIC読みたい - 2026年3月22日
学校図書館とマンガ笠川昭治,高橋恵美子読みたい - 2026年3月16日
テヘランでロリータを読むアーザル・ナフィーシー,市川恵里読みたい - 2026年3月16日
空木の庭いとうみく読み終わった - 2026年3月15日
風を飼う方法小原晩読み終わったp.71 形式ばってていやだった。けれどたのしいような雰囲気はそこにあった。 p.74 ひとから褒められるほうへ好かれるほうへ自分を合わせる器用さはわたしたちのかなしさそのものです。 - 2026年3月8日
ヴァージニア・ウルフ エッセイ集(1003)ヴァージニア・ウルフ,片山亜紀読みたい - 2026年3月6日
もじるひと宮崎夏次系読み終わった真剣で可笑しくて、ぼろぼろと涙がこぼれる短編集でした。 嫌だ、問題だ、絶体絶命だと思っていることが案外なんともなかったり。みんなが見過ごしているけど大切なことというのは日常に埋没してしまうほどありふれていて。他人にとってはどうでもいいことが、本人にとっては人格を揺るがすほどに大ごとで。本人は何とも思っていないことが、周りの人々に、そして実は自分にとって不可欠で。 絶対の価値基準というものはなくて、一人ひとりがまったく違うことを思い、信じている。 他人と感覚を共有することは不可能で、それならば他人にわかってもらえないことがあるのも当然で、理解してもらえないから価値がないのではなく、自分だけが大事にしているものがあってもいい。自分がわかっていればいい。 羅生メン 3分のループ=ずっと一緒にいられる - 2026年3月5日
きょうの枕草子最果タヒ読みたい - 2026年3月3日
アメリカ大都市の死と生新版ジェイン・ジェイコブズ,ジェーン・ジェイコブズ,山形浩生読みたい - 2026年3月3日
たのしいプロパガンダ辻田真佐憲読みたい - 2026年3月3日
叫び畠山丑雄読み終わった神の視点から一人の男の「聖」への陶酔と狂信が描かれていてよかった。 藤井光「「叫び」書評 神話性と諧謔が入り混じる語り」好書好日2026年2月14日 https://book.asahi.com/article/16352325 大森静佳「本よみうり堂 『叫び』畠山丑雄(新潮社) 空虚を抱え 時空を行き来」讀賣新聞オンライン2026年1月30日 https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/reviews/20260126-GYT8T00113/ 伊藤氏貴「銅鐸の音に聴く祈り 『叫び』畠山丑雄著」産経ニュース2026年3月1日 https://www.sankei.com/article/20260301-7EKPTD2AE5NX5GUYUUFUXW7QJY/ 「芥川賞・直木賞贈呈式 畠山丑雄さん「移動の間に間に合わなかったすべての人々に捧げたい」」好書好日2056年2月27日 https://book.asahi.com/article/16379827 畠山丑雄「この世界の居心地の悪さについて(芥川賞贈呈式スピーチ)」note2026年2月21日 https://note.com/hatakeyamaushio/n/n08f4d6d0dc24 - 2026年3月2日
図書館を経営するということ伊東直登,嶋田学読みたい - 2026年3月2日
パンチラインの言語学川添愛読みたい
読み込み中...