
上原のあ
@uen70
2026年5月22日

しあわせは子猫のかたち (角川つばさ文庫)
SHEL,
乙一
読み終わった
ポッドキャストの企画で、好きな芸人さん(警備員さん)による朗読があったので聞いた。
乙一さんの作品に触れるのは本当に久しぶり。
私の中で乙一さんにはきれいな感動系とグロよりホラー系があるイメージだけど、これは感動系。
話としてはそこまでびっくりする展開ではないんだけど、描き方が綺麗でちょこちょこ泣きそうになった。
村井が親友を本当に殺したかっていうのはぼかされているから、もしかしたら彼は殺そうとはしてなくて、ただ助けなかっただけで、ただ見殺しにしただけかもしれない。そういう含みがあるのがよかったと思う。雪村さんを殺したことは間違いないのだけど。
親友と話したいと思ったことも、主人公が親友と似ていて、友達になろうとしていたこともまるきり嘘ではなかったのではないかと思う。そういう願いを持たせてくれる描き方がよかった。
それにしても…まあ多少、ここの警察はザルだな…と思わなくはない。もう少し家宅捜索とか、しない?とか思うし。
まあそこは主題ではない作品だから、作品の魅力を損なうまでではなかった。