イナガキカズトシ "なにもかもなくしてみる" 2026年5月23日

なにもかもなくしてみる
昔読んだ時、そこで描かれてる演劇感に驚くほど共感した。自分が演劇に感じている言葉にならない何かしらを徹底して、色んな角度から説明しようとしている人がいることに喜び、特に「更地」という戯曲はバイブルで、今までもこれからも、特別な戯曲であることは変わらないと思う。 支配的言語への違和感、早さ、伝達、意味、ナショナル、表現する上で陥ってしまいがちな成立させてしまうことへの徹底的な違和感をもとに、今、ここを生きることこそ演劇であるという考えへの共感はおそらく変わることはないだろうと思う。 だけどそれ故に否定の眼差しで語られる作家を、若い頃読んでしまったが故に、内容も読まず毛嫌いしてきたことへの自分への反省を抱いた。そこまで影響を受けていることにも驚いた。井上ひさし、秋元松代、三島由紀夫の近代能楽集、全然面白いよ。太田省吾の演劇感にそぐわっていないだけで、内容として見た時の面白さは別にある。それを何も読まず否定的に捉えてしまっていた若い自分への反省が起こった。
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