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イナガキカズトシ
@romantist721
  • 2025年5月26日
    山頭火-風の中ゆく
    山頭火-風の中ゆく
    山頭火の捨ててゆく旅路。妻も子も捨て、坊主となって世間も捨てて、挙句の果てにその坊主も捨てて、風の中をゆく。常に辞世の句、酒が水になったような境地、山頭火の句がすこぶる良い。 「こおろぎになかれてばかり」「あるいは乞うことやめ山を観ている」「まつすぐな道でさびしい」「うしろすがたのしぐれてゆくか」 マジで俳句良い。うしろすがたのしぐれてゆくかに関しては極地至ってる。主観も客観も時雨と共にごちゃごちゃの、おぼろげに溶け合った私の後ろ姿を私が観ている。カッコ良い。
  • 2025年5月25日
    方法としての面接新訂
    序盤に夏目漱石の「彼岸過迄」の探偵属性を持った登場人物、敬太郎の説明で、傍観者に徹するだけでは本当の意味で観察者を分かることができない。本当に分かるとためには、傍観者の立場を越えなければならないと、敬太郎を反面教師として捉えなければならないとしてるところがまず面白い。分かる分からないの話。経験したことあることに関しては分かる。しかし経験したことがなくても分かると感じることがある。それはこれまでの経験したことに類似していると感じているため、経験していなくてもわかると感じることができる。しかしこの分かる、分からないはあくまでも日常的範囲での分かる分からないであって、精神面接の上では日常的意味を超えたものでなければならない。 というか分かるって思ってしまったら思考停止する。患者は問題を抱えて来てるわけであって、分かる分かる、神経症ね躁鬱病ねと診断をつけてレッテルを貼ってるだけでは問題の解消にならない。(もちろんそれも重要だけど)まず何が分からないかが分かることが重要で、分からないことを分かっていくプロセスの中で患者自身気づかなかったことに患者自身が分かることもある。 これはおそらく面接だけの問題ではなくて、演劇も文学もありとあらゆるものが「何が分からないか分かる」とこから始まっているんではないかと思うんですねえ。いま読んでる山﨑哲「俳優になる方法」に「表現とは転倒だ」って書いてて、分かるようで分からんのだが、「お前足が早くて良いよな」ってA君が言う時、A君の中に「自分は足遅くて嫌だ」という自分自身に対する違和や不満が転倒してそのセリフが出ている。それだけでなく、そう言うことで意識的にか無意識的にか自分を守っている。ってことがあるらしく、つまり表現とは転倒であるって見方で俳優はセリフを見ていかなければならないってことなんだけど、これ今なんの話なんだろう。
  • 2025年5月24日
    カッコよくなきゃ、ポエムじゃない! 萌える現代詩入門
    詩のことが全然分からないので助かりますわ。とりあえず小笠原鳥類の詩集を読み始めた。全然読めないけどかっこいい。
  • 2025年5月11日
    分身
    分身
    読み終わった。毎夜分身さんが訪ねてきて、どちらかの創作話や聞いた話などをもとに議論する。時に小競り合いめくとこが面白い。議論の中心となる話が幽霊の話だったり、絶世の美女に恋焦がれて婚約まで辿り着いたら、人形でお腹から綿が出てきたり、魔女て呼ばれてる叔母さんの妖術に怯える話だったり、猿に育てられて人間界に戻ってきたけど、猿の母との愛情と人間側の猿への敵意に葛藤する話だったり、不思議めいていて幻想的な話が多い。しかも最初の方にした幽霊的な話に対して、今度からそんな有り得ない話になったらすぐやめましょうってなってたから、あっさり途中で止める話とかも出てくる。普通に気になる。あと、途中で人間の意識?思考?の話を円グラフみたいなのが使って長々と話し始めるとこも謎で面白い。 しかしながら一番面白いのは分身さんが何故出てきたのか、そしてどうしていなくなったのか、全然話題の中心にならず、当たり前のように分身がやってきて当たり前のように去っていくとこでしょう。今だったら普通に困る。早く寝かせてくれとかなりそう。 感覚的には後藤明生の「壁の中」の第二部、永井荷風の亡霊と偽地下室の住人のダイアローグの参考のされてるのかなあと思った。作品内には一切名前出てこないけど。ゴーゴリに連なる作家だし、後藤明生読んでてもおかしくないかなあと。
  • 2025年5月3日
    分身
    分身
    分身さんが毎晩にやってきて、自作の創作や体験談や聞いた話などをもとに議論していくスタイル。でも時間になったらちゃんと帰るスタンス。分身さん、わきまえてらっしゃる!
  • 2025年5月3日
    野火
    野火
    死体を見た時に爪がすごく伸びてるのを発見し、死んでから伸びたものなのか、死ぬ前から伸びてたのか冷静に考えてたり、鶏の生態観察してたり、結構な状況なのに無意味な行為をしてしまうとこが人間っぽかった。 死んだら無になるって考えががひっくり返されていく流れだったり、途中から起こる見られている意識が誰に見られているのか、神だったり、罪の意識だったり、色々な要素が展開していてさすが名作。 人を食おうとする右手とそれを抑える自分の中で美しいと感じる左手。そういった分裂状態冷静に記述しているとこが面白かった。
  • 2025年4月26日
    BORN TO RUN 走るために生まれた
    BORN TO RUN 走るために生まれた
    読み終わった。 タラウマラ族と親交深いカバーヨブランコ(白馬)という謎の人物を追跡するところから始まり、タラウマラ族とプラハ(魔女)との壮絶なトレイルランニングに引き込まれ、高級靴を履くほど足が故障していく原理や経験など解説しながら、カバーヨブランコが計画する夢の計画(タラウマラ族とトレイルランニングの猛者どもの豪華競演レース)へと個性豊かなランナーたちが集合し、山道を何時間もかけて走る。ランナーたちそれぞれのドラマが昇華していき、最後に絶対勝てると思うなと言われていたくらいの主人公が12時間かけて走り終えた時、2位で6時間くらいで走り終えた伝説のランナースコットから遅すぎてすごいよと褒められた時号泣した。 競争は競争だけど、壮絶なトレイルランニングを走り終えた奴らはみんなすごい。遅くてもそれだけ走れたことがすごい。走るはアートだ。人間は走るべくした身体になっている。走りてえ!
  • 2025年4月13日
    BORN TO RUN 走るために生まれた
    BORN TO RUN 走るために生まれた
    病院の先生に教えられ読み始める タラウマラ族のありえない生態に浪漫感じまくり。 レースが始まったら何百キロ走り続けるとか、一滴で何日も過ごせるパワーフードとか、誰にも見つからないように奥地に隠れてる生態とか、ビール飲みまくってるのに翌日ストレッチもせずに何キロも走り始めるとか。 戦争が起こさないためにタラウマラ族は走り続けた。どんな場所にでも移動しながら生活できる知恵があって、定住し始めた途端逃げられなくなる。手放せなくなる。土地の因縁からもすぐ逃げ出せるタラウマラ族の賢さすごい。 まだ序盤だけど。
  • 2025年4月13日
    カラマーゾフの兄弟 上
    カラマーゾフの兄弟 上
    めっちゃ甘いラブシーンの後にグルーシェンカがカテリーナに対して両眼を針で突き刺してやるとか言ってて笑った。 ミーチャの父親殺し?金盗み?の後にグルーシェンカとかと酒場で盛り上がるシーンで一気に知らん名前出てきて、読むスピードダダ下がりしたけど、酒場のシーンで最高に面白かったのはマクシーモフってやつが彼独特の踊りを見せるシーンで、ただ跳ねたり、飛んだり、足の先を蹴り上げたりで、蹴り上げる時に足の裏を掌で叩くらしい。
  • 2025年3月19日
    カラマーゾフの兄弟 上
    カラマーゾフの兄弟 上
    ゾシマ長老から腐敗臭が漂うってのがめちゃくちゃ重要なことのように展開していて、確かに重要なのかもしれないけど、そんな展開のさせ方があるのかとずっと驚いている。
  • 2025年3月19日
    r4ンb-^、m「^
    恋愛論みたいなものがあとがきで読めて面白かった。確かに最近予想だにしない行動するものに振り回されていないかもしれない。
  • 2025年3月17日
    この人を見よ
    この人を見よ
  • 2025年3月17日
    黄帝内経素問(上巻)
    黄帝内経素問(上巻)
    これからずっと付き合うであろう書物。 鍼灸師のバイブル。書き写してる。 全然進まない。こんな顔色は生きる、こんな顔色は死ぬ。とかなになにしたら死ぬって死ぬ宣告よくしてくる。 黄帝が岐伯という人物に質問する形で論が展開させるんだが、たまに実にいい質問である!みたいな岐伯の感想みたいなの急に入ってきたりした時なんか嬉しい。人間っぽさ感じて。
  • 2025年3月6日
    カラマーゾフの兄弟 上
    カラマーゾフの兄弟 上
  • 2025年3月5日
    この人を見よ
    この人を見よ
  • 2025年3月5日
    カラマーゾフの兄弟 上
    カラマーゾフの兄弟 上
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