
アマメマシ
@watchdog05
2026年5月23日
読み終わった
鮮卑拓跋部のおこり〜隋唐まで、彼らはどこから来てどこへ行ったのか、中華に何をもたらしたのか、400年の歴史を丁寧に追った本。
知らないことだらけで「へー!そうなんだ!」の連続だったが、分かりやすく書いてあって、面白かった。
(世界史で、北魏が浸透王朝と習ったな……ぐらいのノリで読んですみません。)
「胡」と「漢」は、単純な二項対立で語れるものではなく、異なる文化が出会い、衝突し、折衝され、融合し、新たな漢が生み出されていく、という中国史の重厚さを感じた。
また「どのように史料を読むのか」「どのように研究をするのか」「どのように研究が変わってきたのか」ということが丁寧に書いてある印象で、参考になった。
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近年「拓跋国家」論を取り入れた概説なども多いが、個人的にすこし疑問を感じるような部分がある枠組みでもあるので、「そもそも拓跋とは?」というところから基本的な知識と最新の研究を知りたくて、評判の良い本書を読んでみた。
第6章くらいから松下先生の筆がさらに乗っており、「転生したら○○だった件」や、爾朱栄ラオウ説など、茶目っ気が効いていた。
読む前にレビューを見ていたらこうした表現にすこし軽さを感じていた方もいたようだが、自分は楽しく読んだほうです。
とくに「転生……」の該当箇所については、つくづく、自分が「転生」した気になって、「その時代を歩き回る」かのような視点で史料に接することが、歴史学にはマストなスキルなのかもしれないと思った。
