あやさび "カッコの多い手紙" 1900年1月1日

あやさび
あやさび
@ayasabi
1900年1月1日
カッコの多い手紙
カッコの多い手紙
イ・ラン,
スリーク,
吉良佳奈江
スリークさんもイ・ランさんも韓国のミュージシャン。こちらの本は2人の往復書簡で、2020年の夏からウェブマガジン週刊文学トンネにて連載されたものをまとめたものです。 コロナのパンデミックで世界が混乱していたときにはじまった2人のやり取りは、なんとなく孤独で、お互い内面をさらけ出し、まっすぐ向き合っているので、読みながら胸が痛みました。 スリークからイ・ランへの手紙 「いつも別れに対する心の準備を繰り返しているけど、こんなふうに突然別れてしまう可能性もあるなんて、想像もできませんでした。 ある存在を愛しすぎるということは、もしかしたら私にでき ることの中で一番成し遂げがたいことかもしれません。」p47 イ・ランからスリークへの手紙 「“私はみんなからどう見られているんだろう?” この質問から自由になれる人がいるでしょうか。私生活のす べては暴かれたくないけれど、断片的な姿だけで評価されるのも嫌で、目立ちすぎるのも嫌で、忘れられたくはないし……………私が自分を一番よくわかっていると思うけれど、それは完全に錯覚かもしれなくて。本当に難しいですね。」p145 音楽制作や、恋愛、友達のこと、ヴィーガン、コロナ、ジェンダー、愛猫…2人がやり取りするからこそ生まれる、率直な言葉が手紙にしたためられています。 気持ちが弱っているときに読んでいたのですが、相手を思いやる優しい手紙の往復を読み進めているうちに、あっという間に読了し、弱っていた気持ちが和らいでいました。 疲れて行き詰まってしまっていたり、傷がなかなか癒せないときに、読んでみてほしい本です。
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