彼らは読みつづけた "a piece of cak..." 2026年5月24日

a piece of cake
a piece of cake
吉田浩美
*本の中の読書* 《「本当にすぐ帰りますよ」 そう言いながら、コウモリ君は、すでに居間に腰をおろしている。居間といっても、ほとんど古机がひとつあるきりのひと間で、そこで私は晩の食事もしたのだし、そのあと、そこに居座って塩せんべいをかじりながら本を読んでいたのだった。 「本を読んでいたんですね」 と、コウモリ君は探偵のように古机の上を物色している。 「そして、塩せんべいをかじっていた」 余計なお世話である。》 — 吉田篤弘著「夜おそくの客」(吉田浩美著『a piece of cake』2002年12月、筑摩書房)
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