
犬の耳
@dogyear
2026年5月24日

ベージュ(新潮文庫)
谷川俊太郎
読み終わった
俊太郎さんが言葉から自由になろうとしていたことは生前のインタビューでも度々読んだように思う。その哲学が詩になると、こういう風になるのかという印象を受けた。
社会のことにはあまり関心がない、というのもやはり見かけた記憶があるが、はっきりと表明しないまでも、確かにプロテストの詩であるのがわかる。新聞というジャーナリズムへの疑念、原子力への抵抗。
それでもあの瑞々しさは『二十億光年の孤独』から喜寿を迎えてもなお失われていないのだから、やはり詩人として偉大すぎる。この人が生きていた時代を知っていることは、私たちの誇りと言ってもいいだろう。