みじ
@phenomijinko
2026年5月25日
世界99 上
村田沙耶香
読み終わった
読書メモ
その世界の住人かどうか見定められてる感覚、すごくわかると思った。
私は子どもにたいして「かわいい」という感情が湧かないんだけど、子どもを目の前にして「かわいい〜!」って言ったりとか、ちょっと上ずった甘い声で赤ちゃん言葉を使わないと、「お前は冷たい人間だ」って見なされそう。怖い。と思う。
私は世界99の自分に嘘をつけないタイプの人間なので、中途半端になってしまって、ぎこちない笑顔を浮かべるしかできないし、子どもと上手く目を合わせられないし、お喋りなんて絶対できないから、子どもと接したあとは上手く世界に適応出来なかった自分に落ち込んでしまう。
ピョコルンに対して「かわいい〜!」思ってる空気を出さなきゃいけなかったり、世界③の人が事件の被害者の人の話聞いて「かわいそう」って思わなきゃいけなかったり、そういう描写を読んで、子どもを「かわいいもの」として振る舞わなきゃいけない場の苦しさを思い出してしまった。
あと、平野啓一郎さんの「私とは何か」っていう本で書かれてた「分人主義」を思い出した。
下巻も気になる。


