
一年とぼける
@firstareethe
2026年5月25日
バイロン詩集
バイロン,
阿部知二
読み終わった
感想
最初期の詩は自分で勝手に理想化した相手を鏡に、自分の理想に勝手に煩悶して呻くというある種ゴーイングステディ的童貞感があって苦笑いしながらも読めたが、その後の詩はなんか一回セックスできただけなのに「女は〜」みたいに主語バカデカ語りしかできなくなっちゃった昔は面白かった奴感があって中々ノれなかった。軍国マチズモ、自然(野生?)派マチズモも全面に出てきたし。というか、主語バカデカにしてるけど本質的にずーっと自分の事しか語ってねえな、という。ナルキッソス。
後期に入ると主語も小さくなったし、軍国マチズモは垣間見えても風景的自然派ロマンスといった趣に変化したのもあって幾分かはノれた。
あと、総合的にホモソーシャルどっぷりな人ほどハマるんだろうな、というのもある。バイロンの詩自体は形式はともかく自分語りしかしていないので、女性を介した男性同士の結びつきの色は濃くないけど、そのホモソーシャルに順応した社会のど真ん中を射抜く作品だと感じた。初期の童貞感から主語デカになる変化しかり、健康的な軍国マチズモ称揚しかり。
読んでくうちに、セジウィックが何を感じて「ホモソーシャル」という定義付けをしなければと思ったのかの追体験ができる気がしてくる。オススメ!
