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@firstareethe
おそらくフェミニズム・ジェンダー・クィア系の本&無理矢理にでもそちらに寄せた感想が多くなると思います
感想として長文を書く可能性が高いので、読み飛ばしてもらって結構です。本だけ見てもらえれば
- 2026年11月2日
- 2026年11月2日
対馬の海に沈む窪田新之助読み終わった感想最初はJA対馬の不正にのみ関わる本かと思って読み進んでいたらJAという組織全体から日本社会へと、どんどんと問題が落ち窪んでいく調査報道。最後の方は、もうこれオリエント急行なんじゃないかと思えてくる。個人→組織→(地域)社会と不正の射程が広がる程に、不正の印象は逆に狭量な社会の縮図へと押し込められ、読みながら息苦しさを感じる。 不正を誰が止められたんだと思うと、誰でも止められたが、多数決で何もしないことに決められ続けてしまった惰性と倦怠。薄っすらとした悪意は、マス化されることで善意へと裏返ってしまったかのようだ。それはまた簡単に悪意へと裏返り、誤魔化しの為の人身御供を必要とするのだけれど。 - 2026年10月26日
対馬の海に沈む窪田新之助読み始めた - 2026年10月26日
みんなこうして連帯してきたジェイク・ホール,安藤貴子読み終わった感想縦軸ではなく横軸の歴史(ヒストリーズ)を"連帯"として見出し、周縁化された歴史を描き出すという趣旨に共感はしたいんだけどちょっとなー、という感じがずっと続いて、正直自分には合わない本だったな。著者のナラティブ化志向がかなり強いので、現実のナラティブ化を嫌っているタイプには辛い。 本文で明示されてはいないけど、著者は最低でも民主社会主義、もしくはより左派の共産主義的な強い「党派性」を持っている。その党派性はいいとして、描かれている"連帯"の結論をその党派性に回収している節がある。「左派」という党派であることが"連帯"の証である("連帯"できないお前は「左派」ではない)、という排他性に近似しているのでは、という疑問を持った。TERFとSWERF(セックスワーカー排除的ラディカル・フェミニスト)をフェミニズムから外部化している点からもその様に思う。 TERFもSWERF も第二波フェミニズムから枝分かれした、つまりフェミニズム内部から産まれた差別思想だと自分は考えている。にもかかわらず、著者にとってフェミニズムは「左派」であり"連帯"の対象としている。しかし、TERFやSWERFは"連帯"の対象ではない。だからTERFもSWERFも「左派」ではないし、フェミニズムでもないという論調は都合の良い排他の様に思える。TERFやSWERFとも仲良く連帯しよう、と思っている訳ではないけども。 強いナラティブ化志向と党派性による回収は、周縁化された歴史の可視化よりむしろ「非主流の主流化」という歴史のヘゲモニー争いを目的としてるようにも思えた。ヘゲモニーを目的化すれば、それは新たな周縁化を産み出してしまうのでは?やっぱりちょっと乗れない。 あと、意識的か無意識的かは分からないけど明らかにアジア、アジア系は軽視・透明化されてますね。タイでの80〜90年代におけるセックスワーカーへのエイズ対策の先進事例について紹介されているが、日本含む先進国による買春行為によってタイを始め東南アジアがセックスワーク「先進国」となった側面への言及はない。その箇所以外にはアジアについて個別的に触れられていない。なにより、コロナ禍におけるアジアンヘイトに触れた箇所で個別事例として挙げられたのが黒人男性への事例のみだったのではっきりした。さすがにこの趣旨の本だと、連帯の中心は欧米なんですね、と嫌味の一つも言いたくなる。そもそもストーンウォール史観を軸にしているから、欧米中心主義的なんだけども。うーん、やっぱり乗れない。 - 2026年10月22日
アンティゴネーの主張ジュディス・バトラー,竹村和子かつて読んだアンティゴネーの主張、新装版が出るんだ。ギリシャ神話好きで『アンティゴネー』読んでるし、そこをきっかけになんとか着いて行けるかと思って読んだけど、問題はそこではなかった。むしろアンティゴネーについてはWikiでチェックするくらいでも着いて行ける。 ヘーゲルとラカンを相手取って向こうのリングにがっつり上がりながら12ラウンド36分間デンプシーロールやり続けるみたいな、ある意味とても正当な批判行動をずーっと行っていた。当時はヘーゲルもラカンも碌に知らなかったから、読むのにとても苦労したけど、それでもとても刺激的で面白かった印象。竹村和子さんの解説のおかげでそう思えているのも大きいと思うけど。ヘーゲルとラカンについて、ある程度学んでいる人だったらもっと刺激的に読み込めたんだろうな、と悔しい思いも抱いた。 - 2026年10月14日
みんなこうして連帯してきたジェイク・ホール,安藤貴子読み始めた - 2026年10月14日
くもをさがす西加奈子読み終わった感想関西弁の英語で彩られたバンクーバーの、乳がん治療のその中で眼差した世界のなんと鮮らかなことか。死の翳りの中、ご本人は真っ暗に沈みこんでいたのかもしれない。それでも、西加奈子は世界を自分の色で染めない。世界は鮮やかでカラフルな、ありのまま他者のまま、困ったり困らされたり、愛したり愛されてたりし続けている。 ちょうど読み始めたタイミングから精神的にだいぶ落ちるサイクルに入っているが、たぶん良いタイミングだったんだろう。自分に失望したり絶望したりしても、それが理由で世界から色は失われない。このエッセイの雑多に彩られた文章は、西さんの中から生まれたわけではない。誰かの色を自分のものにしないまま、描かれた西さんの世界はいつでも美しくて元気いっぱいだった。 色んな作品が引用されていて、読みながら「これはリスト化しなくては!」と思ったのでリストを作ってたら、ちゃんと作品の後ろに引用リストがついていた。もったいないので、自分で作ったリストも公開します。読みながら作ってたので、TLにどの様に反映されるのか分かりませんが。 - 2026年10月11日
こども東北学 増補新版山内明美プレゼント用甥っ子の誕生日用に確保。パラ見した感じ本土における東北の植民性にも触れられていたりしてとても良さそう。読書習慣のないガキにはもったいねぇな…、という本音がポロリ。自分でも読みたい - 2026年10月9日
くもをさがす西加奈子読み始めた - 2026年10月9日
- 2026年10月7日
いつも誰かが入れない伊藤春奈買った - 2026年10月4日
- 2026年10月4日
- 2026年10月4日
触発する言葉ジュディス・バトラー,竹村和子読み終わった感想相変わらず竹村和子さんのあとがきという名の素晴らしい要約、解題を読まなければ(読んでもなお)難しい。ヘイトスピーチと表現の自由を中心とした「発話」を巡る行為(体)と権力との緊張関係、それにまつわる全方位的批判、またそれと矛盾するかとも思える程の循環に見紛えるこんがらがった(攪乱された)省察。あとがきや解説にある様に、基盤の解体を企図するバトラーの論述は共通理解への忌避にさえ思える程に分かりづらく読みづらくもあった。訳者あとがきに 「一般的に言っても、「常識(コモンセンス)」の壁を突き破ろうとする思考は、その含意のすべてを読者が瞬時に理解し同意して、新しい「常識」、新しい「共通理解」へと導くものにはなりにくい。事実バトラーが批判の眼を向けているのは、本書でも明らかにされているように、まさにこの「共通理解」や「常識」の陥穽であり、その表面上の安易さである。」p314 とある。バトラーの文章が読者にとってある種ままならないこと自体に意味があるとも言える。ままならない読書の中で拾えた意味や理解から、上記の引用に賛同したい気持ちも強くあるが、「常識」へのチャレンジとしての悪文性以上に、単純に悪文書きだという要素もあるんじゃないだろうか。悪文性から勝手に作者の価値を見出してしまうのは、心酔と同義だと思うので、この悪文についての切り分けには思い悩む。読んだ中で感じたままならなさは、どこまでが常識が揺さぶられた経験だったのだろう。 2020年に追加された序文を読後に改めて読み直すと、『触発する言葉』当時の言論・社会空間の土台と考えていたものが、特にトランプ登場以後の世界では崩れてしまったとバトラーは捉えているのだろうと思う。基盤の解体を企図した文章は、その土台を崩された現代においてどの様に機能するのか。読者は読みながら、文意そのものの再構成を強制される。正直、研究者ならまだしも一読者にはあまりにハイコンテクストで荷が重いと思った。これなら正面からジェンダー・トラブル文庫化してくれた方が、と思うけどあっちはたぶん文庫化しなくてもまだ売れてんだろうな…。 - 2026年9月30日
古代の天皇制大津透気になる - 2026年9月26日
論点・ジェンダー史学山口みどり,弓削尚子,後藤絵美,石川照子,長志珠絵気になる - 2026年9月19日
- 2026年9月18日
触発する言葉ジュディス・バトラー,竹村和子読み始めた - 2026年9月18日
読み終わった感想高井ゆと里さんがSNSで宣伝されていたのもあって、特集『極右とフェミニズム』を目的に。読んでて大変げっそりさせられる内容だったけど、それと同等かそれ以上に暗澹とさせられたのは特集『気候と戦争』の方だった。 戦闘行為によるCO2の排出や環境破壊による影響はもちろん、それ以上に復興作業によって排出されるCO2が多いというのは驚いたし、考えてもいなかった。当たり前だけど、気候の面からもこの世界に戦争するだけの暇はないよ。軍事拡張を是とする、いわゆる"軍事リアリスト"と呼ばれる人たちは、やはり最も根本のリアリズムから目を逸らしているとしか思えない。今、戦争をしている、したがっている、選択肢として天秤に上げようとしている人たちの、何が"リアリスト"なのか。 - 2026年9月15日
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