
読書日和
@miou-books
2026年5月27日
日本史を地学から読みなおす
鎌田浩毅
買った
読み終わった
日本に住む人みんなに読んでほしい一冊。
100万年スケールで、日本列島を地学から読み直していく。
地震や噴火が頻発するのは、
『3.11』で地盤に加わった歪みを、地球が徐々に解消しようとしているから。
日本列島はいま、1000年ぶりの「大地殻変動の時代」に入っているという。
そのため今後の数十年は自身と噴火は止むことはない、というのが専門家の見解。
加えて、近い将来に6800万人を巻き込む激甚災害、首都直下地震、南海トラフ、富士山噴火が控えている。なんて恐ろしい…。
地学って、中学以来まともに学んでいなかった。
今こそ、学び直さないといけないんだな、と痛感。
特に印象に残ったのは南海トラフ地震。
南海トラフ巨大地震は、90〜150年周期で繰り返されてきた。
しかも「南海」「東南海」「東海」の3つの震源域は連動する可能性が高く、3回に1回は3領域同時発生の“超巨大地震”になるという。
東南海・南海では1940年代に巨大地震が起きている一方、東海はすでに170年以上大きな空白期間に入っている。
「いつ起きてもおかしくない」と言われる理由がよく分かった。
さらに、巨大地震が富士山噴火を誘発する可能性まであるという話には、読みながら息苦しくなるほどだった。「じゃあどこに住めば安全なんだろう」と少し絶望的な気持ちにもなった。
でも同時に、適切な対策で人的被害の8割近くは減らせる可能性があるとも書かれていた。
大事なのは、知識を「目の前の3人」に伝えること。
自分と家族、地域を守るために、まず知ること。
折しも、房総半島東方沖の巨大地震被害想定のニュースを見たばかり。
九十九里浜と九十九里平野の風景を思い浮かべながら、 自分もちゃんと学ばなければ、と思った。
最後に少し救われた言葉。
「災いは短く、恵みは長い」
火山は脅威であると同時に、長い時間をかけて豊かな恵みももたらしてきた。
日本に住む以上、避けられない問題だからこそ、知ること、伝えること、備えることを続けたい。