今巻も面白かった〜空魚と鳥子がずっと探検を続けられますように……。（ネタバレ）前巻からの〈カイダンクラフト〉の導入により、「物語の自動生成」の議論から、人が作った怪談がなぜ怖いのか？という問いに話が及ぶ。「裏世界は怪談を通じてコンタクトを取ろうとしている」という仮説へのアプローチが着実に進んでいてシリーズとしての強度が増しているのを感じた。コトリバコはじめ初期の出来事が引っ張り出されて改めて検討されるのも面白い。紅森さんという貴重な裏世界絡みでない（よね……？）キャラクターを交えた幕間に心休んだ。