
roiban
@roiban
SF・ミステリー・科学・文化など
- 2026年4月9日
正欲朝井リョウ読み終わった良かった。構成が似ているメガチャーチとはどうしても比較したくなる。こちらは茫洋とした幕切れだなという印象は受けた。性に裏打ちされた正しさを徹底的に問い詰めた先で、正しさがどんどん遠のいていく(メガチャーチに似たような台詞があったな)。仕掛けと捉えるべきなのか定かでないけど、彼らの欲望する「水」に人の介在が不要なのかというのはやや疑わしくて、語り手を信頼しきれなかった。 - 2026年4月5日
記銘師ディンの事件録 木に殺された男ロバート・ジャクソン・ベネット,桐谷知未読み終わった最高。巨獣(リヴァイアサン)の上陸を防ぐ沿岸防壁が張り巡らされた世界で、記憶強化を受けた〈記銘師(エングレイヴァー)〉ディンが、木に体を突き破られ技官が変死した事件を捜査する。殺人ミステリーとしての面白さもさることながら、巨獣を中心に回る帝国の統治や生態系の作り込みが極上。感覚や肉体を強化する生体改変技術が巨獣に由来していたり、巨獣の死骸が異様な花が芽吹く危険地帯を作り上げていたりと、仄めかされるこの世界の成り立ちにはぞくぞくする。メインキャラクターはいずれも公務員で、間接的にせよ巨獣からの都市防衛に従事している。となると必然的に汚職捜査の色を帯びてきて、正義をなすこと、市民の平穏を守る責務についてかなりストレートに語りかけられる。シリーズはまだ続くようで今後が楽しみ。 - 2026年3月29日
友情改版武者小路実篤読み終わった良かった。『私だって青春したいですよ、本当は。』(コミック百合姫)に作中登場してキーになるため手に取った(作中では失恋を扱ったお話として「前向き」と紹介されていて、なかなか良く言い表しているなと実際読んで思った)。主人公野島は杉子への成就しない片想いの滑稽さを自覚しながらやめられない。最終的に杉子は野島の無二の親友である大宮と結ばれる、というのは冒頭からネタバレされていて、筋としてはそれだけの話だが、隠し立てのない独白や対話が重ねられ、引っ掛かるところがなかった。 - 2026年3月28日
ラウリ・クースクを探して宮内悠介読み終わった面白かった。独立前のエストニアに生まれ、幼少からプログラミングの才能を示したラウリ・クースクの足跡を辿る物語。小川哲が本作を指して「一級の脱法小説」(予定調和を避けた小説)と評していたことから関心を持った。多分言われなければ気付かなかったが、確かに折々に典型からの「逸らし」が効いている。教会で「奥の部屋には入るなよ」と言われた次の行で入ったりするのはちょっと笑った。小気味良い驚き。全体的に組み込まれたこの傾向のお陰とも言い切れないが、バルト三国独立という歴史の一大事に接続しつつ、直接関わるのでもただ押し流されるのでもない、英雄と普通の人の中間ぐらいの半生の物語としてバランスが良く感じた。 - 2026年3月20日
記銘師ディンの事件録 木に殺された男ロバート・ジャクソン・ベネット,桐谷知未買った - 2026年3月15日
ラウリ・クースクを探して宮内悠介買った - 2026年3月15日
星の海を駆けるジョナサン・ストラーン,中原尚哉他買った - 2026年3月10日
最後の皇帝と謎解きを犬丸幸平読み始めた - 2026年3月10日
生活はクラシック音楽でできている渋谷ゆう子読み始めた - 2026年3月10日
百合小説コレクション wiz 2宮田愛萌,宮田眞砂,文月悠光,桜庭一樹,空木春宵,阿部登龍,雛倉さりえ,麻耶雄嵩読み終わった良かった。「わたしが愛したファイナルガール」が凄い。スプラッタ映画の殺人鬼側の一人称風の冒頭部。VRゲームか何かかと予想しつつ読み進めると…。生成AIの原理、銃乱射事件、そしてタイトルにも込められた映像表現の「お約束」。いくつもの要素を絡め、更にフィクション、回想、現実を行き来しながら、重層的な語りの中に仕掛けが用意されている。「役割」への怒りと反転。言うまでもなく百合小説としても鮮やか。説明され残されたことはありつつも、それを上回るように個々の場面が強く焼き付く。/ 香道を通じた秘密の関係と香りの表現が艶やかな「庭園香」、睡眠薬依存症の吸血鬼を支える生活が息苦しい「fallin' XXXX with...」も良かった。全体的に暗くはある。 - 2026年3月1日
ちくま日本文学(005)幸田文読み終わった「みそっかす」が長くてしばらく積んだ。戦前の生活史。語り手の幸田文自身は逞しく生きるのだが、親兄弟の死や家の焼失・水害が今よりずっと身近なものとしてあって悲痛(この時期の随筆全てに同じことを思うかもしれない)。小説の収録作では「笛」「黒い裾」が良かった。「黒い裾」は喪服を着る稀な機会にしか顔を合わせない親戚たちの人生が早回しで過ぎる。理不尽や悲哀をぐっと堪えるエネルギーが読み味として各作通底していたように思う。 - 2026年2月28日
はじめての百合スタディーズ中村香住,水上文,近藤銀河買った - 2026年2月28日
恐竜単今井拓哉,原島広至買った「恐竜英単語集」なのだが、各恐竜のプロフィールや語源、歴史など凄まじい情報量で図鑑とも遜色ない。 先週読んでいた『ゲは言語学のゲ』に、プテラノドン(Pteranodon)は英語では頭文字のPが黙字でだいたい「テラノドン」だが気にしない、という話があって、タイムリーだな〜と思って買った。プシッタコサウルスもそうらしい。 - 2026年2月28日
オールド台中食べ歩き歴史小説家が案内する老舗屋台の味ナショナル・ジオグラフィック,木内貴子,楊双子買った - 2026年2月25日
世界の台所の間取り岡根谷実里気になる - 2026年2月23日
ゲは言語学のゲ吉岡乾読み終わった - 2026年2月11日
- 2026年2月7日
死都日本石黒耀読み終わった - 2026年1月21日
- 2026年1月6日
英国諜報員アシェンデンサマセット・モーム,金原瑞人読み終わった
読み込み中...

