
きらた
@kirata
2026年5月27日
呪われ少将の交遊録
相田美紅
読み終わった
平安時代
怪異譚
お人好しで呪われ体質の尚成と、偏屈なツンデレ(!?)呪術師が繰り広げる、3話構成の平安怪異譚
幼い頃は病弱だった尚成も、今では立派な青年となった
ある日、そんな尚成に昇進の話が舞い込む
先に昇進した友の背を望める所まで辿り着けた事を喜びながら尚成は帰宅の途につく
そしてその夜、家に戻った尚成が昇進の話を両親に報告すると、父から「おまえに結婚の話が持ち上がった」と告げられた
(俺は幸せ者だ)
憧れの場への昇進と舞い込んだ結婚話
歓喜に打ち震える尚成は、帰宅時の逢魔が時に見た幽鬼の事をすっかり忘れてしまっていた
──幽鬼は凶事を運ぶもの
婚約者の年下の姫は清楚な容姿だが勝ち気な性格のようだった
「見覚えがない?」
「この手毬に?」
転がされた手毬を手に取る尚成
どこか見た事のある模様に記憶の扉が開く
それは、今も同僚たちの笑い話となっている出来事
どこかの姫君が池に落とした手毬を、たまたま行き合わせた尚成が取ろうとし、誤って池に落ち水浸しになった
しかも、泳げない尚成は悲鳴を上げながら、這々の体で岸まで辿り着いたのだ
「それ、わたしのものなの」
「そうだったのですか‥」
あの情けない姿を見られていたのかと尚成に羞恥心が湧き上がったのだが
「あなたの話、もっと聞かせなさいよ」
好奇心に輝く瞳で姫は尚成を見つめる
そして尚成は夜の更けるまで、姫にせがまれるまま身の上話を語った
次の約束をし、朝日の下で手を振る姫に見送られて帰る尚成は、浮き立つような酩酊感と期待に心弾ませていた
しかし、幸せは続かない──
1話「水晶」
2話「金華の夜」
3話「真澄鏡」
何れの話も切なさが滲む話でした
ラノベ的な雰囲気漂うファンタジーな平安時代だなと思ったり、ふんわりとBLっぽさを感じたりもしましたが(気のせい?)、伏線回収等には丁寧さを感じた良作
多少気になる点はありましたが、時代考証に関しては私も詳しくないので‥気になっても突っ込めない ฅ(◜ﻌ◝ฅ; )
そこら辺がきっちりしてないと嫌な方には向かない作品かも知れません、ご注意を!
