いづみ
@izumi_3
2026年5月27日

マクベス
シェイクスピア,
安西徹雄
読み終わった
@ 自宅
ハリーポッター全盛期の頃、あえてダレン・シャンを読んでいた私、「名作」「ベストセラー」と呼ばれるものは意識的に避けてきた節がある。
流行りや有名どころに飛びつくのは、小学生の頃からなんとなくダサいと思っていたのだ。
さて、子供を産んだ頃から、少しずつ自分の考えにも変化が出てきた。これ知ってる?って聞かれた時にカッコつけて読んだことないなんていうのは、それこそダサすぎる。
ということで、これからは題名だけ知っている「名作」や「ベストセラー」にも手を出していこうと思う。
さて、マクベスを選んだのは私がスコットランドに住んでいるからだ。スコットランドにはたくさんの石造りの城が遺されていて、何かしらの血生臭い歴史が残されている。そして冬は長く暗い。15時くらいには暗くなってくる。季節は明記されてなかったけれど、人を裏切りたくなるのは秋から冬ごろだろうな、と思った。
名作と呼ばれるに、意外とマクベスは小心者で小物だ。魔女に甘言を囁かれ、喜び勇んで妻に手紙を書くものの、いざ王座を掴むチャンスがくると怖気付く。
マクベス夫人はその気になっているので、夫をなじる。
「今日からはあなたの愛情も、せいぜいそんなものだと考えましょう。怖いのね、あなた、こうなりたいと思うとおりの自分になるのが、その行動をとることが、それだけの勇気を持つことが。」
マクベス夫人のことを”強烈なキャラクター”と称している人を見かけた事があるが、私はそう思わない。ある意味、普遍的な妻だと思う。例えば、子供が欲しいと言いながら不妊治療から逃げる夫。家族を海外帯同させながら、育児も家事も何も理解せず、いの一番に風邪をひき使い物にならなくなる夫。大なり小なりマクベス夫人のように叫びたくなった事がある人もいるのではないか。
驚くべきは400年以上も前に作られた話なのだ。
400年も同じことを、夫婦は繰り返している。
訳文も分かりやすく、短めなので「名作チャレンジ」1冊目にはちょうど良かったです。皆さんも是非。

