
あんどん書房
@andn
2026年5月24日
グレタ・ニンプ
綿矢りさ
読み終わった
主人公は大手企業で働く40代ぐらいのサラリーマン。妻と四年ぐらい不妊治療をしてきたけれどなかなか子に恵まれず、主人公はそこから目を背けるように出世を目指しているという日々。
しかし、ある日帰宅すると、それまでセミロングでおしとやかな女性だった妻が突然紫のバズカットでファッションセンスが厨二っぽくて口調が悟空という謎に濃いキャラになっていた!
前作との温度差!
何がすごいかってフォントで遊びまくってるところ。もう勢いがすべて。
こういう遊び、ラノベとかでは見たことあるけど、ハードカバーの単行本でやられるとインパクトがすごい。柱の部分に思いっきり被ってる。印刷所さん大変そう…
ちなみにグレタというと活動家の方を思い浮かべるとおもうんですけど、実際そこに掛かってもいてご本人の名前も普通に出てくる。
妻は変貌してからそれまでやってなかったデモなどに参加するようになるが、主人公は最初そういう妻に対して元に戻って欲しいと思っている。けれども、だんだんと今のスタイルを受け入れられるようになっていくというのが話の大筋。
このフォント芸とか勢いも、「不妊治療とか妊娠とか子育ての大変さ、男はこんぐらいやらんと分からへんやろ!!」みたいなところがあると思う。
なので、二本目のバレンタイン恋愛心理戦みたいな短編に関してはやらなくて良かった気もする…。
本文書体:筑紫明朝、バサころ 、A1明朝、リュウミンオールド、秀英明朝、アンチックAN+、新丸ゴエンボス、ランパート、ドットゴシック16、A1ゴシック、みちくさ、ひげ文字、ぽってり、教科書ICA、白のアリス、ららぽっぷ、秀英5号
装画:NAKAKI PANTZ
装丁:佐藤亜沙美

